フェージング |
辞書:通信用語の基礎知識 無線技術用語編 (WCYOGO) |
読み:ふぇーじんぐ |
外語:fading |
品詞:名詞 |
無線通信において、届く電波の強度が何らかの理由によって変動すること。
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概要 |
電波は、地面や空の電離層などで反射して届くが、どのような経路をたどるかはその時々によって変化する。
様々な経路で電波は到達するが、各々で伝達距離が異なるため時間差が生じる。その複数の電波が互いに干渉しあい、電波強度を著しく変動させ信号を劣化させる。
こういった現象をフェージングといい、特に複数経路が原因となるフェージングはマルチパスフェージングともいう。
対策 |
対策としては、ダイバーシティと呼ばれる手法が使われる。
ダイバーシティでは複数のアンテナを利用して複数の信号を受信し、その中から強い電波を受信したり、相互に合成して干渉の軽減を図る。
スマートフォン含む携帯電話機の場合、多くの場合2本(以上)のアンテナが入っている。通信に高周波を用いているため波長が短いことから、アンテナを互いに少しずらすだけで充分にフェージング回避が可能となっている。
リンク |
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