システム外字
読み:しすてむがいじ

 電子計算機のシステムが、あらかじめ用意している外字のこと。
目次

概要
 システムがどのような特殊文字を提供するかは、システムごとに完全にまちまちである。
 CPUが8ビット、16ビットの頃は、利用者の囲い込みも目的として、様々な独自仕様が盛り込まれており、システム外字もその一つであった。

特徴

大まかな種類
 よく知られるものに、次のようなものがある。

98文字
 98文字とは、PC-9801/9821/EPSON PCが使用していたシステム外字の俗称である。
 98起源の文字は(98罫線などを除き)多くの文字がWindowsでも表示可能で、丸数字やローマ数字、記号類は「NEC特殊文字」と呼ばれている。
 この文字集合には、次の6種類の文字が含まれる。シフトJISの符号位置を併記する。
  1. 半角2バイト文字(0x8540〜0x869e)
  2. 罫線文字(0x869f〜0x86ed)
  3. ○数字(0x8740〜0x8753)
  4. ローマ数字(0x8754〜0x875d)
  5. 記号(0x875F〜0x879C)
  6. NEC選定IBM拡張文字(0xed40〜0xeefc)
 当時は外字であることを知らずに用い、方々でトラブルが起きており、「機種依存文字」と呼ばれる文字の代表であった。

Macintosh文字
 Macintoshにも機種依存文字が存在する。OSがUNIX化されたMac OS Xでも、フォントの仕様は引き継がれている。
 この文字はWindowsなどでは正常に読むことができない。

その他
 過去、日本にも様々な機種のパーソナルコンピューターが存在した。
 このため、各機種それぞれに機種依存文字があるといっても過言ではない状態となった。
 その他で有名なものには、X68000文字(フォントにより多様に存在)、オアシス文字(ハートマーク等の記号など)、MSX文字(記号などを中心に多数存在)などがある。

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