コリジョン
読み:コリジョン
外語:collision

 衝突すること。
目次

概要

原因
 Ethernetには、半二重通信を行なうものと、全二重通信を行なうものがある。
 このうち半二重通信の場合、あるホストがパケットを送信するのと同時に別のノードが送信を開始してしまった場合、パケット同士が衝突してしまい、通信は両方とも正しく行なえない。このパケット同士の衝突のことを「コリジョン」といい、この通信方式をCSMA/CD方式と呼ぶ。
 なお、この場合コリジョンが発生することは正常な動作である。

問題
 コリジョンが発生すると、それらのパケットを送信したノードは両方ともランダムな時間待ってから再送信する。そのため、コリジョンが発生した場合には通信速度が遅くなる。
 一つのコリジョンドメインに多くのホストが存在したり、非常に通信量の多いホストが存在したりすると、それだけコリジョンが生じやすくなる。

応用
 逆に、このコリジョンを意図的に発生させ(ジャム信号発行)、フロー制御を行なうのがバックプレッシャーである。
 半二重時代にはスイッチングHUB等で使われたが、全二重では利用できず廃れた。

現代
 全二重では理論上コリジョンは起こらない。
 近年は全二重方式によるEthernetが普及してきているので、コリジョンが問題になることは少なくなった。

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