アンチウイルスソフトウェア
読み:アンチウイルスソフトウェア
外語:anti-virus softwere
コンピューターウイルス
などを検出、除去、あるいは感染防止のための環境作りをするための
ソフトウェア
。ウイルス対策ソフト。市販製品は、必要な様々な機能がパッケージ化されていることが多い。
目次
概要
主な製品
特徴
機能
評判その他
性能限界
俗称
概要
コンピューターウイルスは、まだ
ネットワーク
機能も満足にない
MS-DOS
の時代から問題となっており、このようなソフトウェアは古くから作られ、流行してきた。
ウイルスなどの攻撃方法が多様化するにつれ、
ファイアウォール
機能、Webの
フィルタリング
機能、
スパム
除去機能、
スパイウェア
除去機能など多機能化する傾向にある。
対するのが「ウイルス」だったため古くは「
ワクチン
」と呼ばれたが、現在はさまざまな驚異に対抗するものとなったことから、この呼称は廃れた。
主な製品
主要なもの(アルファベット順、50音順)。
avast! (ALWIL Software)
AVG (AVG Technologies)
Avira AntiVir (Avira GmbH)
ESET Smart Security (ESET、キヤノンITソリューションズ)
F-Secure (エフセキュア株式会社)
G DATA (G DATA Software AG)
JUSTインターネットセキュリティ
Kaspersky Anti-Virus (Kaspersky Lab)
Kingsoft Internet Security (金山軟件有限公司、キングソフト株式会社)
McAfee VirusScan (
McAfee
)
Microsoft Security Essentials
(Microsoft)
NOD32 (ESET、キヤノンITソリューションズ)
Norton AntiVirus (株式会社シマンテック)
VirusBuster、ウイルスバスター (トレンドマイクロ)
Windows Live OneCare (Microsoft)
ウイルスセキュリティ (ソースネクスト)
特徴
機能
次のような驚異を検出し、除去する機能を有する。
コンピューターウイルス
ワーム
トロイの木馬
コンピューターバクテリア
スパイウェア
アドウェア
rootkit
また、次のようなインターネット利用時の驚異を除去するものもある。
スパム
バナー広告
フィッシングサイト
ダイアラー
評判その他
何も使わず無防備でいるよりは、無償の簡易なものでも使ったほうが良い。非武装では、ウイルスという、容赦なく攻め込んでくる敵に対峙することができない。
有償の製品は日々ウイルスの研究に励み、毎日のようにその対策のための策を講じているという意味で、より信頼性が高い可能性が高いと言える。しかしその信頼性もメーカーや製品ごとに様々で、トレドマイクロのようにフリーソフトでの誤認識を対策せず強硬かつ不遜な姿勢を取った結果、
インプレスの窓の杜に、2012(平成24)年12月より掲載ソフトチェック用のアンチウィルスソフト3種類からトレドマイクロのウイルスバスターを外され、カスペルスキーに変更される
、ということも起きている。
性能は、製品間では言うほど大差ない中で、どれを用いるか?というのは、そのメーカーがどれだけ信頼できるか、に尽きるとも言える。
性能限界
まだ未発見のウイルスについては、検出できない可能性が高い。
この対策として、怪しいものを検索するヒューリスティック検索機能が搭載された製品が多いが、誤検出も後を絶たない。
たとえば、Microsoftの
Microsoft Security Essentials
などは、Microsoftの対抗製品になるGoogle Chromeをマルウェア「PWS:W32/Zbot」(特定のWebサイトへのアクセスを監視し、パスワードを盗み取ろうとするソフト)として誤検出し、削除するという問題を起こした。
一方、「avast!」は自分自身をマルウェア「Win32:Malware-gen」と誤検出した。どうやらavast!は、自分自身の存在に疑問を持ってしまったらしい。avast!は知性を獲得し、最後の敵は自分自身だと悟ってしまったのかも知れない。
俗称
よく「ウイルス対策ソフト」を「ウイルスソフト」と言う人がいる。それは全く逆を意味しており、あまりにも誤った表現である。
ただし、ウイルスバスターについては、あながち間違いではないようにも思われる。昨今の品質の低下と常軌を逸した対応の悪さは、ネットで大きな問題となっている。
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