離島における通話料金に対する特例料金制度。
NTT地域会社の電話サービスで、離島にあるMA(単位料金区域)と、その離島と社会的かつ経済的諸条件、ならびに通話の交流上密接な関係にあるMAとの相互間の通話について、特例として「隣接区域内における通話料金」を適用する、というもの。
本来、離島へは海底ケーブルの敷設など通常よりも多くの費用が掛かっているため割高な料金を要求しても何ら不思議ではないが、離島振興やユニバーサルサービスのために特例扱いとして安価に電話サービスを提供している。
NTT東日本地域であれば、次のようになる。
- 利尻礼文島の利尻礼文MAの対地MAは稚内
- 奥尻島の奥尻MAの対地MAは江差
- 佐渡島の両津MAと沢田MAの対地MAは新潟
- 伊豆大島の伊豆大島MA、三宅島の三宅MA、八丈島の八丈MA、小笠原諸島の小笠原MAの対地MAは東京
NTT西日本地域であれば、次のようになる。
- 隠岐諸島の西郷MA、海士MAの対地MAは松江
- 壱岐の郷ノ浦MA、対馬の対馬佐賀MAと厳原MAの対地MAは福岡
- 五島列島の有川MA、福江MAの対地MAは長崎
- 徳之島の徳之島MA、屋久島の屋久島MA、奄美大島の名瀬MA、瀬戸内MA、種子島の種子島MA、甑島列島の中甑MA、硫黄島の硫黄島MA、中之島の中之島MAの対地MAは鹿児島
他に壱岐・対馬(郷ノ浦MA、対馬佐賀MA、厳原MA)と長崎MAも隣接扱いとなっている。
この特例が適用されるのは通話モードの通信のみで、INSネットのディジタル通信モード(64kbps)などでは、この特例は適用されない。
関連する用語

NTT地域会社

隣接