郵便番号 (日本)
読み:ゆうびんばんごう
外語:zip code

 集配郵便局の配達地域ごとに付けられた番号のこと。日本の場合は1968(昭和43)年7月1日に3桁+2桁で制度が始まり3桁または5桁で用いられ、1998(平成10)年2月2日より7桁となった。
目次

附番

全体
 元々、3桁のうちの百の位は配達郵便局を表わす番号だったようだ。
 100を東京中央郵便局として西に進み、2xx、3xxが関東地方、4xxが中部地方、5xxが大阪府、600が京都中央郵便局で6xxは近畿地方とし、7xxが中国地方・四国地方、8xxが九州、そして残った9xxが沖縄と北陸3県と東北日本海側、0xxが北海道と東北太平洋側に割り振られたことに全てが由来する。
 電話の局番と違い北から西に並んでいない理由は実はあまり良くわかっておらず、実に不思議な順序になっている。

北海道と沖縄
 ちなみに北海道は0xxであるが、このうち北方領土は00xが予約されている。
 また沖縄は郵便番号が付けられた当時は米国の統治下にあったため番号だけ90xが予約され、後から使われるようになった。

七桁化
 この郵便番号も町域までを含め効率化すべく、1998(平成10)年2月2日より最後に2桁が追加され7桁固定となった。
 7桁化後、番号に余裕が出来たことから超高層テナントビルには各階ごとに独自の番号が振られるようになった。また以前からあった事業者ごとの番号も、かなり広く使われるようになった。
 しかし元々4〜5桁目は有効活用されていなかった(特に3桁で使われた都市部)ので、7桁になった今も番号空間としてはかなり未使用領域が残っているようである。

超高層ビル
 7桁化後、番号に余裕が出来たことから、大きな町の、そして配達物数の多い超高層テナントビルには各階ごとに独自の番号が振られるようになった。以前より5桁だったものはそのまま7桁化、さもなくば4桁目と5桁目は60番台が使われるようである。
 例えば、新宿NSビルは163-08xx、霞ヶ関ビルなら100-60xxである。
 最後の二桁が階数で、地階は一律90である。また、ビルの階層より上の数字は、次に述べる大口事務所の番号として使われることがある。
 新宿NSビルを例にすると、7階なら163-0807となる。また地階は一律90であり、新宿NSビルの地下ならば階数を問わず163-0890となる。

西新宿
 新宿区西新宿は160-0023だが、5桁時代からビルごとに163-xxで番号が振られており、これは今も継続されている。参考までに、現存のものを例示する。

個別番号
 大口事業所、私書箱、料金受取人払等で、特に配達物数の多いもの(概ね一日50通以上)については、個別に郵便番号が振られる。これは以前よりあったが、7桁化で余裕が増えたことで広く使われるようになった。
 旧3桁地域では、4桁目と5桁目が「85」〜「87」で、6桁目と7桁目で事業所等を表わす。但し、都市部など大口事業所の数が多い場合は、「85」〜「87」以外の番号を用いることもある。この時、4桁目と5桁目は80番台が使われるようである。
 また、超高層テナントビルの場合、4桁目と5桁目でビル名を表わす時、6桁目と7桁目で階数を表わすが、そのビルの階数より大きな数字についても個別番号として使われる。
 例えば新宿NSビルは30階建てなので、163-0831〜163-0889の範囲は個別番号用として使われている。

番号についての雑学
 余談だが、今使われている範囲で一番番号が小さいのは001-0000で北海道石狩振興局管内札幌市北区である。
 一番大きいのは999-8531で山形県飽海郡遊佐町(ゆざまち)菅里である。
 ちなみに一番最初の番号は上に述べたように100なので、この中で一番最初と言えるのは100-0001である。これは皇居のある東京都千代田区千代田である。

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