スロット時間 |
辞書:通信用語の基礎知識 通信技術下編 (CTEQIP) |
読み:スロットじかん |
外語:slot time |
品詞:名詞 |
CSMA/CDネットワークで、コリジョンが検出できるようにするために決められた最小の通信送出時間。
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概要 |
CSMA/CDネットワークでは、コリジョンが発生し得る。
そのため、ネットワークを監視し、もし信号が流れていれば信号が流れなくなるのを待たなければならない。そして信号が流れなくなった時に送信を始めるが、運悪く別のノードもそのタイミングで送信を開始し、結果、信号が衝突するかもしれない。
さて、あるホストAと別のホストBがほぼ同時に送信を開始したとき、ホストBからの信号がホストAに届くよりも早くホストAの送信が終わっていたとしたら、コリジョンを検出することができない。よって、送信時間には下限が必要である。
この値は、10Mbps、100Mbpsのネットワークでは512ビット時間、1Gbpsのネットワークでは半二重で512バイト時間(4096ビット時間)、全二重で512ビット時間と定められている。
特徴 |
スロット時間の期間内に衝突が生じるのは正常動作で、その場合にはバックオフ値と呼ばれる適当な時間を待ち、再度送信することになる。
スロット時間以降に衝突が生じた場合、これは遅れ衝突と呼ばれ、異常なノードが存在したり、ネットワーク機器が故障したりしている可能性が高い。
リンク |
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