コンテンツサービス
読み:コンテンツサービス

 DDIポケットのH"LINKサービスに含まれる機能の一つで、各種文字情報コンテンツのこと。以前は "情報サービス" と呼ばれていた公式企業によるサービス(これをオフィシャルコンテンツと呼ぶ場合もある)と、インターネット上の一般的なWebサーバーにゲートウェイサーバーを経由して接続するオープンネットコンテンツがある。
 既存の公式企業によるサービス(オフィシャルコンテンツ)は、端末上のコンテンツサービス機能から "@" で始まるメニュー文字列を入力することでアクセスする。例えばメインメニューは "@MENU" となっている。
 オープンネットコンテンツは "http://" から始まる完全なURL、または先頭の "http:" を除いた "//" から始まるURLを入力することでアクセスする。DDIポケット端末はHTMLを解釈できないため、これらはゲートウェイサーバー上で単なるテクストのみのデータに変換される。このためリンクを処理することができないので、一般的なHTMLへのアクセスは受信終了時点で通信が自動的に切断され、最初のページのみが閲覧可能となる。
 コンテンツサービス(オープンネットコンテンツ)上でリンク処理の可能な対話型ページを運用するためには、DDIポケット端末が解釈可能なメールフォーマットに準拠したデータを用意する必要があり、ゲートウェイサーバーがメール交換用のプロトコルとHTTPのGETリクエストの変換を行なうことで一般的なCGI処理を可能としている。端末の処理できるメールフォーマットには単なるテクスト形式(Content-Type: text/plain)とPメールDX形式(Content-Type: text/X-PmailDX)の2種類があり、PメールDX形式では一部の特殊なタグが利用できる。
 CGIではメール形式でデータの送信を行ない、これに対し端末からのメール返信がゲートウェイサーバーでGETリクエストに変換されることで、入力された本文を環境変数QUERY_STRINGで取得可能としている。GETで渡されるデータとして本文(pdxdata)、サブジェクト(pdxsubj)、セッションID(pdxfrom)、連続アクセス回数(pdxturn)、受信メール種別(pdxtype)、端末のメールアドレス(pdxname)(要求時のみ)がある。また、呼び出されるURLには送信メールのFrom:ヘッダーがそのまま利用されるため、ここにあらかじめ任意のデータをGET形式で付加しておくことで<input type=hidden>の代用とすることも可能となっている。
 コンテンツへの返信は基本的にメール形式でのサブジェクトおよび本文の入力によって行なわれるが、簡単な選択肢入力を実現する方法として丸数字の1〜20から始まる行、または "4桁以下の半角数字"+"⇒" から始まる行を端末側でメニュー項目とみなしてクリッカブル操作可能としている。これを選択すると自動的に番号に該当する数字がメール本文として送信される。なお、PメールDX形式の場合は<SEL=数字>タグを使うことで、CGIを用いずに静的なリンク処理も行なえる。
 コンテンツ上で画像や音楽などのデータを利用する場合には、BASE64でエンコードされたマルチパート形式のメールフォーマットを用いて添付ファイルとしてデータを出力する。マルチパート形式のメールは、あらかじめ用意しておく他に、ゲートウェイサーバーに指示(X-PmailDX-CTRL-Append:ヘッダーを用いる)を出して自動で添付処理を行なうことも可能。添付ファイルが画像の場合はPメールDX形式を利用することでテクスト本文中にインライン表示させることも可能となっている(要対応端末)。注意事項として、マルチパートの第一ブロックに必ずテクストデータが含まれていなければならず、本文不要の場合でもダミーとして半角空白を含むブロックを必要とする。なお画像フォーマットはBMP形式に対応する(オプションで一部機種はJPEGにも対応する)。従来のH"端末では白黒2値192×130ピクセル以下、feelH"端末ではフルカラー/256色/16色192×130ピクセル以下(一部機種で192×240ピクセル)50kバイト以下(JPEG形式では20kバイト以下)の画像に対応する。但し全ての端末で表示可能な画像サイズは96×84ピクセルまでとなっているため、互換性を重視する場合には注意が必要となる。
ゲートウェイサーバーでのHTMLからテクストへの変換ルール
1)全ての改行を削除
2)<BR>を 改行 に変換
3)<P>を 改行+改行 に変換
4)<HR>を 改行+"------------"+改行 に変換
5)全てのHTMLタグを削除
なお, メール形式で端末に送信されるため, メールヘッダー行として以下の
ものが設定される.
1)Content-Type:(常にtext/plain)
2)From:としてHTMLファイルのURL
3)Subject:としてHTMLのタイトル
一般的なコンテンツサービス用CGIの出力例
Content-Type: text/plain                :これはWebサーバーが解釈する
  
From: //ホスト名/ディレクトリ名/CGI名   :ここからメールヘッダ
Subject: タイトルに該当(省略可能)
Content-Type: text/plain
  
本文                                   :以降がメール本文
1⇒選択肢1                            :選択するとpdxdata=1が返る
2⇒選択肢2                            :選択するとpdxdata=2が返る
PメールDX形式を利用したCGIを利用しない複数ページコンテンツの例
Content-Type: text/plain
  
From: //ホスト名/ディレクトリ名/テクストファイル名
Subject: タイトルに該当(省略可能)
Content-Type: text/X-PmailDX           :PメールDXフォーマット指定
  
<SEL=1:リンク1のURL>
<SEL=2:リンク2のURL>
本文
1⇒リンク1                             :リンク1のURLにジャンプする
2⇒リンク2                             :リンク2のURLにジャンプする

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