uptime
読み:アップタイム
外語:uptime
コンピューターが稼動状態(up)にある時間のこと。及びそれを確認するためのコマンドの名。
概要
UNIXやLinuxなどのオペレーティングシステムにおいては、システムが稼動を始めた時点でカウンターを0とし、ここからの経過時間をカウントし続ける。
この時間はuptimeコマンドで表示することができ、システムがどの程度の時間、連続稼動しているのかを判断することができる。
特徴
表示
表示のされ方はOSにより若干異なるが、FreeBSDの場合は、次のようになる(FreeBSD 7.1、8.2、9.0で確認した範囲では全て同じ)。
> uptime
9:47PM up 95 days, 4:58, 1 user, load averages: 0.04, 0.08, 0.04
現在時刻、uptime(この場合は95日4時間58分)、ログインユーザー数、1分・5分・15分あたりのロードアベレージ(CPUの平均負荷)が表示される。
ほぼ同様だが、Ubuntu 10.04(Linux)の場合、次のようになる。
$ uptime
11:41:25 up 2:59, 2 users, load average: 0.00, 0.09, 0.09
Android 4.0(Linux)にadb shellでアクセスした場合、次のようになる。
shell@android:/ $ uptime
up time: 2 days, 18:59:32, idle time: 03:04:13, sleep time: 2 days, 15:33:32
少なくとも稼働時間だけは、どのようなシステムでも表示される。
稼働時間
オペレーティングシステムがクラッシュしたり、運用の必要上から再起動したりすると、この時間は0に戻ることになる。
したがって、この時間はそのシステムが安定動作した時間を表わすことになり、システムの信頼性の指標にもなる。
その一方で、定期・不定期に生じるセキュリティパッチなどの適用では、通常はシステムの再起動が必要であるため、連続稼動が長いということはその分セキュリティ対策を施していないことの証明にもなる。
応用
このカウンターは、単に表示するだけではなく、システムの動作でも利用されている。
タイマーのシグナル(SIGALRM)を発行するための時間待ちも、このuptimeを基準にして実装されている。
32ビットのUNIXやLinuxは、一般にこのカウンターの長さが32ビットである。これを10ミリ秒単位でカウントアップすると、42949672950ミリ秒、つまり497日2時間27分52秒950ミリ秒までしか数えることができないという「497日」問題がある。
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