unsigned long long
読み:アンサインド-ロングロング
外語:unsigned long long

 ISO/IEC 9899:1999(いわゆるC99、日本語規格はJIS X 3010:2003)で採用された、Cの変数型の一つで、「サイズの長い長い符号なしの整数型」を示し、unsigned longと同じかそれより大きい。
 C++では仕様化されていないが、一部の実装(GCCやMicrosoft C++など)で対応している。
目次

特徴

C/C++

仕様
 正式にはunsigned long long intと書いて長い長い無符号intを表わす。unsignedlongintはそれぞれが予約語であり、この組み合わせである。但し、long longの後のintは省略可能であり、unsigned long longとだけ記述した場合はunsigned long long intであるとして処理される。
 変数の長さ自体はlong long(long long int)と同じであるが、符号ビット分の1ビットが無いため、有効符号が1ビット分長くなる。代わりに0と正の数しか利用できない。

サフィックス
 数値の型を表わすサフィックスは、次のものが使われる。

printf
 printfのフォーマット文字列は、標準的には%lluなどを用いる。
 但し、Microsoft Visual C++ 2003等では、%llu等では値を正常に表示できない。代わりに次のようにする。

マクロ定数
 対応する実装では、limits.hにおいて以下の3個のマクロ定数が定義される。これを利用すると、その環境での長さを得ることができる。
ULLONG_MAX
unsigned long long型の最大値 (例えば0xffffffffffffffff)
LLONG_MIN
long long型の最小値 (例えば0x8000000000000000)
LLONG_MAX
long long型の最大値 (例えば0x7fffffffffffffff)

typedef
 ISO Cには、次のtypedefが存在する。
 typedef unsigned long long int u_int64_t;

Java
 Javaにはそもそも、long long型が存在しない。
 更に、Javaの整数型は原則として全て符号付きであり、char以外に符号なしの整数型は存在しない。

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