unsigned long
読み:アンサインド-ロング
外語:unsigned long

 C/C++などで、「サイズの大きな符号なしの整数型」を示し、unsigned intと同じかそれより大きい。
目次

特徴

C/C++

仕様
 正式にはunsigned long int(またはlong unsigned int)と書いて長い無符号intを表わす。unsignedlongintはそれぞれが予約語であり、この組み合わせである。但し、longの後のintは省略可能であり、unsigned longとだけ記述した場合はunsigned long intであるとして処理される。
 変数の長さ自体はlong(long int)と同じであるが、符号ビット分の1ビットが無いため、有効符号が1ビット分長くなる。代わりに0と正の数しか利用できない。

サフィックス
 数値の型を表わすサフィックスは、次のものが使われる。

printf
 printfのフォーマット文字列は、標準的には%luなどを用いる。

マクロ定数
 ANSI Cの時代より、limits.hにおいて以下の3個のマクロ定数が定義されるようになった。これを利用すると、その環境での長さを得ることができる。
ULONG_MAX
unsigned long型の最大値 (例えば0xffffffff)
LONG_MIN
long型の最小値 (例えば-2147483648)
LONG_MAX
long型の最大値 (例えば2147483647)

typedef
 ISO Cには、次のtypedefが存在する(longが64ビット長の場合のみ)。
 typedef unsigned long int u_int64_t;
 System V等古い実装では、次のtypedefが存在する。
 typedef unsigned long ulong;
 BSD系を中心に、次のtypedefが存在する。POSIX準拠の実装(_POSIX_SOURCE定義)では使用できない。
 typedef unsigned long u_long;
 Windowsでは、次のtypedefが存在する。
 typedef unsigned long ULONG;
 typedef unsigned long DWORD;

Java
 Javaにはunsigned longは存在しない。
 Javaの整数型は原則として全て符号付きであり、char以外に符号なしの整数型は存在しないからである。

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