Cで、文字列からトークンを取り出すための関数。

目次 書式 概要 特徴 問題点 定義

書式

#include <string.h>

char *strtok(char *str, const char *delim);

概要

標準Cライブラリに含まれる、文字列操作関数の一つ。

入力した文字列(C標準のASCIIZ形式)から、指定した文字をデリミター(区切り文字)で区切って返す。一回の呼び出して一つを返すが、関数自体がどこまで処理したかを覚えているため、連続して呼び出すと順次、2番目、3番目…の結果を返す。

特徴

問題点

この関数は構文解析などの手間を省いてくれるが、使用するかどうか自体を含めた検討が必要である。

• 関数は、最初の引数 char *str の文字列を変更する (デリミター部分を NUL 文字に書き換える)
• つまり const な文字列に対しては使用できない (一旦 const でない場所に複写する必要がある)
• また、char *str から、区切り文字は消滅する
• 一つの解析が終わると、次に処理するポインターを静的変数に保持するため、スレッドセーフではない

これら問題点を許容した上で、再入不可能なこと、またはスレッドセーフではないことが問題となる場合は、strtok_r() 関数が利用できる。

定義

Bionicでは、次のように実装されている。

bionic/libc/include/string.h

extern char*  strtok(char* __restrict, const char* __restrict);

bionic/libc/string/strtok.c

char *
strtok(char *s, const char *delim)
{
    static char *last;

    return strtok_r(s, delim, &last);
}

状態を保持するための変数を静的変数で確保している。それ以外の処理自体は strtok_r と全く同じであることが分かる。

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用語の所属
C
関連する用語
トークン (情報処理)

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