ports
読み:ポーツ
外語:ports
FreeBSDやOpenBSDで採用されている、ソフトウェアのインストール方法のひとつ。
概要
make一発でソフトウェアをインストール出来るシステムである。
パッケージとは異なりコンパイルはする。
特徴
用途
UNIXでソフトウェアをインストールするためには、多くの場合、ソースをコンパイルし、所定の場所にコピーしたり等の手順を踏まねばならず、またコンパイルの前には必要となるものを全て集めておかねばならないという難しさがある。
そこで、このソフトウェアのインストールを簡便にする手順として提供されているのがportsである。
機能
portsには、コンパイル後に所定の場所へファイルをコピーするためのバッチが全て含まれている。
コンパイル中にファイルが不足すれば、CD-ROMやFTP等で必要なファイルをダウンロードする機能もあるため、事前に必要なものを全て把握し、それを収集する必要がない。
入手したports(tarでアーカイブされていることが多い)を、/usr/port以下などに展開し、そのディレクトリに移動してmake installすれば、環境などに問題さえなければ)自動でインストールが完了する。
手順
インストール
portsでソフトをインストールするには、/usr/ports/ 以下の、インストールしたいファイルのディレクトリに移動して、make installを実行する。
# cd /usr/ports/www/firefox
# make install ← firefoxのインストール
# make clean ← 一時ファイルの削除
インターネット経由でソースファイルをダウンロードしコンパイル、を延々と処理することになるため、大きなソフトウェアはインストールまでに時間がかかることが多い。
ものにもよるが、一つあたり30分程度が平均的な作業時間のようである。
アンインストール
portsでインストールされたプログラムは、アンインストールも可能である。バージョンアップする前にアンインストールが必要になることも多い。
# cd /usr/ports/www/firefox
# make deinstall ← firefoxのアンインストール
再インストール
アンインストールしたプログラムを再インストールすることができる。
# cd /usr/ports/www/firefox
# make reinstall ← cvsupの再インストール
メンテナンス
インストールされたソフトウェアを確認するには、pkg_infoコマンドを使う。
pkg_infoを単体で起動すると、システムにインストールされているものが一覧化される。
ここに表示されるpkg-nameを引数に与えれば、その詳細情報が表示される。
# pkg_info firefox-3.6.8,1
package
FreeBSDなどでは、コンパイル時間を節約するため、portsの他に、既にコンパイルされたpackageも用意されている。
そのファイルをダウンロードしてpkg_addコマンドを実行したり、pkg_addのパラメーターにファイルのFTP URLを指定することで、インストールすることが出来る。
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