nvi
読み:エンヴィーアイ
外語:nvi: new vi
vi
互換の
テクストエディター
として開発された、スクリーンエディター。主として
BSD
で使われている。
目次
情報
概要
特徴
由来
現状
ディレクトリ構成
情報
使用途 ‐
テクストエディター
初代開発者 ‐ Keith Bostic
開発者 ‐ Zhihao Yuan、Sven Verdoolaege、Keith Bostic
公式最新版 ‐ 1.79 (1996(平成8)年10月)
派生最新版 ‐ 2.0.2 (2011(平成23)年7月10日)
作成言語 ‐
C
ライセンス ‐
BSDライセンス
概要
現在、
FreeBSD
、
NetBSD
、
OpenBSD
と、その殆どのクローンで、標準のvi/view/exとなっており、「/usr/bin/ex」「/usr/bin/vi」「/usr/bin/view」は
ハードリンク
されている。
また、もう一つの有名クローン
Vim
が多機能化を目指したのに対して、nviはオリジナルのシンプルさを維持し続けたため、オリジナルと同様にシンプルで軽量である。
特徴
由来
オリジナルのviの作者Bill Joyは、BSDの作者でもある。しかしオリジナルのviは当時の4BSDと同様に
AT&T
のライセンスが含まれており、AT&TとのBSDライセンス問題に巻き込まれた。
そこで、Keith BosticによりAT&Tのコードを一切使わずに新規に書き直されたものがnviである。
READMEによれば、nviは、カリフォルニア大学バークレー校のSteve Kirkendallにより書かれたviクローンのelvisから派生したという。
またREADMEには、IEEE POSIX 1003.2スタイルの正規表現はHenry Spencerが、cursesはElan Amirが、TclインタープリターはGeorge Neville-Neilが、PerlインタープリターはSven Verdoolaegeが、Cスコープ対応はRob Mayoffにより書かれたとクレジットされている。
この由来から、オリジナルviと高い互換性を持つnviは
BSDライセンス
であり、そして現在のBSDでの標準viとなっている。
現状
公式版は、1996(平成8)年10月頃にリリースされたバージョン1.79で更新が止まっているようである。
しかし
BSDライセンス
の
オープンソースソフトウェア
であることもあり、第三者により改良が続いているようである。
かつては、萩野itojun純一郎により開発された多言語版nvi-m17nが公開されていた。
また、
Google Summer of Code 2011 (GSoC 2011)で、Zhihao YuanによりFreeBSD用の実装としてマルチバイトエンコーディングの対応が目指された
ようである。nvi-m17nなどの成果も取り込まれ、現在はUnicodeにも対応した
nvi2として公開
されている模様である。これを著している時点での最新版は、2011(平成23)年7月10日頃に公開されたらしいバージョン2.0.2である。
ディレクトリ構成
編集機能とビューアー機能があり、全て同一バイナリの
ハードリンク
となっている。
vi互換のスクリーンエディターとして使う場合は「vi」「nvi」、ex互換のラインエディターとして使う場合は「ex」「nex」、ビューアーとして使う場合(vi -R 相当)は「view」、を使用する。
バイナリは
/usr/bin
以下にあり、以下6件がハードリンクである。
/usr/bin/ex
/usr/bin/nex
/usr/bin/nvi
/usr/bin/nview
/usr/bin/vi
/usr/bin/view
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