adb
読み:エイディービー
外語:adb: Android Debug Bridge

 Android SDKのplatform-toolsに含まれるツール。
目次

概要
 abdは、adbサーバーとadbクライアントから構成されている。
 まだadbサーバーが起動していないか、オプションで明示的に指示した場合に、adbサーバープロセスが起動する。
 adbサーバープロセスは、5037/tcpで待ち受けを行なう。
 adbクライアントは、5037/tcpに接続する。
 adbサーバーとadbクライアントは、俗にadbプロトコルと呼ばれるプロトコルで交信する。

特徴

デバイスドライバー
 デバイスドライバーが正しくインストールされ、USBで正しく認識された場合、Windowsのデバイス マネージャーでは「Android Composite ADB Interface」として表示される。
 adbは、adb shellによるシェル起動が用途として多いが、実際には他にも様々な機能を持っている。
 例えば、adb install filename.apk とすれば、接続しているデバイスに対して filename.apk をインストールすることができる。

複数端末
 複数のAndroid端末を接続している場合、オプションで端末の選択をする必要がある。
 「adb devices」で接続されている端末の固有ID(IMEIMEIDなど)が表示されるため、接続したい端末の固有IDを -s オプションで指定する。
 例えば次のようだとする。
 $ adb devices
 000000000000000 device
 この場合は、次のようにする。
 $ adb -s 000000000000000 reboot bootloader

adbの再起動
 adbは、起動すると一旦サーバーとして常駐する。
 常駐したadbを再起動するには次のようにする。
 $ adb kill-server
 $ adb start-server

機能

主要機能
 adbは多機能だが、よく使われる主な機能を以下に示す。
adb shell
 Android端末にシェルログインする。
adb devices
 USBデバッグモードで接続されているAndroid端末を一覧する。
adb push <ローカルファイル名> <android内パス>
 ファイルをAndroid端末に転送する。
 adb push hoge.mp3 /data
 但し、リードオンリーの場所には(当然ながら)書き込めない。
 またこの方法では、Androidのファイルシステムに影響を与えないため、音楽や映像などのファイルを送信した場合は、Androidに認識させるために再起動が必要である。
adb pull <android内パス> [<ローカルファイル名>]
 Android端末のファイルをローカルに転送する。
 adb push /data/hoge.mp3 hoge.mp3
 adb push /data/hoge.mp3
 ローカルファイル名は省略可。その場合はカレントディレクトリに同名で転送される。
adb install
 アプリケーション(apkファイル)をインストールする。
 adb install hoge.apk
adb uninstall
 アプリケーション(apkファイル)をアンインストールする。
 adb uninstall hoge.apk
adb reboot [<モード>]
 端末を再起動する。
adb logcat [<引数...>]
 logcatコマンドを実行する。シェルログインせず実行でき、結果をファイルにリダイレクトすることも可能。
 adb logcat -v time > log.txt

その他機能
 他に次のような機能もある。

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