X.Org (実装)
読み:エックス-オーグ
外語:X.Org

 X11の実装の一つ。The X.Org Foundationにより作られたX Window System
目次

沿革
 最初のバージョンはX Window System Version 11 Release 6.7(X11R6.7)である。
 今後の予定

事件

発端
 事の発端は、2004(平成16)年2月29日にリリースされたXFree86 4.4.0より、新ライセンスが採用されたことであった。
 この時に、旧BSDライセンスと同様の宣伝条項が追加されることとなった。
 このライセンスはGPLの第6項に反していたためLinuxでは使えないという判断になり、大騒ぎとなった。そこで元XFree86の開発メンバーが離脱してX.Orgと合流し、開発を継続することになった。
 X.Orgのベースとしたのは、このライセンス変更直前のリリースである、XFree86 4.4RC2である。

BSD
 宣伝条項の有無という差はあるが、BSDは過去も今もBSDライセンスである。現BSDライセンスとの親和性は損われていないにも関わらず、各BSDもXFree86の採用を躊躇うようになり、やがてX.Orgへと移行を始めた。
 OpenBSDでは当初XFree86 4.4.0を採用したが、やがて使わない方針を示し、X.Orgに移行した。FreeBSDもNetBSDも、今はX.Orgである。
 BSDと言えども、GCCなどGNUの恩恵からは逃れられない定めなので、その辺の空気を読んだようである。また、皆がX.Orgを使うようになれば、自ずとこちらのほうが改善が進むので、「古い」XFree86を使い続ける理由もない、という判断もあったのだろう。
 従って、X.OrgはXFree86の支流と言うよりは、本家断絶により分家が家業を継いだような存在、とも言える。

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