Wnn
読み:ウンヌ
外語:Wnn: Watashino Namaeha Nakanodesu
UNIX
用の
日本語入力システム
の一つ。
目次
概要
由来
製品化
特徴
クライアントサーバー
KKTP
クライアント
概要
由来
京都大学数理解析研究所の研究員や学生らによって開発された。UNIX用の他に、
Mac OS
用なども開発されており、またオムロンソフトなどから製品化もされている。
Wnnの名は「私の(Watashino)名前は(Namaeha)中野です(Nakanodesu)」の各文節の頭文字をとって付けられた。この中野とは、初期のWnn開発者の一人である中野秀治のことである。どうせ開発するのなら、せめて「私の名前は中野です」くらいの文は一発で変換するようにしたい、と主張した所から、このシステムの名前となった。
製品化
Wnn4までは
フリーソフトウェア
であった。
その後はWnn6 for Linux/BSDという商品名でオムロンソフトウェアから1995(平成7)年にリリースされている。
このWnn6では日本語変換アルゴリズムを大幅に見直されており、Wnn4の弱点だった変換効率を大幅に改善させた。
特徴
クライアントサーバー
特徴は、
クライアントサーバーモデル
を採用していることで、
jserver
(かな漢字変換サーバー)と呼ばれる日本語辞書と変換エンジンを搭載したホストを提供することである。
このため、クライアント側で使用するソフトウェアは、文字を入力し、このサーバーに照会するだけのフロントエンド部分のみとした(純正品は、Wnn3迄はwnn、Wnn4からは
uum
と呼ばれている)。
これにより、
ネットワーク
に接続された全てのマシン上で辞書が共用でき、一度学習させた単語をクライアント毎に何度も再学習させる必要がないという特徴を持つ。
KKTP
jserverで用いる仮名漢字変換プロトコル(KKTP)は公開されているので、このプロトコルに対応していれば、どんなものでもWnnで漢字変換ができる。
例えば、
Nemacs
や
Mule
でよく使われるegg(
たまご
)や、
X Window System
で使われるインプットメソッドの
kinput2
等も、同じくjserverにアクセス可能な
ソフトウェア
である。
クライアント
jserver
対応のクライアントやフロントエンドには、次のようなものがある。
kinput2
(kinput2-wnn)
uum
xwnmo
たまご
(Tamago、egg)
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