UID
読み:ユーアイディー
外語:UID: User Identifier

 UNIXオペレーティングシステムで、ユーザーを識別するための識別子のこと。
目次

概要
 UNIX系オペレーティングシステムは、ログインの際に使用したユーザー名に対応する番号であるUIDを元に、ユーザー管理をしている。
 またユーザーは、同時にグループにも所属しており、これも番号としてGIDと呼ばれている。

特徴

現在のUID
 POSIX準拠のオペレーティングシステムでは、現在のUIDは id コマンドで表示される。
 FreeBSDLinuxなら /usr/bin/id にある可能性が高い。
 $ id
 uid=1000(hoge) gid=1000(hoge) 所属グループ=4(adm),20(dialout),24(cdrom),46(plugdev),105(lpadmin),119(admin),122(sambashare),1000(hoge)

UIDの範囲
 0は例外なくrootである。以降、小さな番号はシステム用に予約されている。
 何番以降を一般ユーザー用に用いるかはシステムによって差があるが、FreeBSDやLinuxは1000以降を用いることが多い。
 一方で、nobody は最大番号に設定されることが多い。古くは符号付き32ビットの最大値となる32767が、昨今では符号無し32ビットの最大値付近(65534など)が使われる。

UIDの重複
 Linuxでは、複数のユーザー名に対して、同じUIDを与えること(つまりUIDの重複)が可能である。
 Linuxの useradd コマンドは、-o オプションを付けることで、このUIDの重複が許可される。

UIDの一覧
 /etc/passwdに、ユーザー名とUIDなどの対応情報が記載されている。
 例えば、rootユーザーの情報であれば、次のようになっている。
 root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
 3番目の項目の0が、rootのUIDである。なお、その次の0はrootのGIDである。

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