SX-9
読み:エスエックスナイン
外語:SX-9
NECのベクトル型スーパーコンピューターで、NEC SXシリーズの一つ。二代目地球シミュレータとして使われた。
概要
- CPU: 100GFLOPS以上
- メモリー: 1Tバイト
- ノート間通信: 128Gバイト/秒×2
- ノード性能: 1.6TFLOPS
- メモリー帯域: 4Tバイト/秒
- 最大CPU数: 8192台
- 標準OS: SUPER-UX (System V系OS)
特徴
CPU
SX-9のCPUは、初代地球シミュレータ(SX-5)で用いられたスカラープロセッサーやベクトルプロセッサーを1チップに統合したものとされている。
次の部分から構成され、一つのLSI上に実装されている。
- ベクトル処理部(VU: Vector Unit)
- スカラー処理部(SU: Scalar Unit)
- I/Oコントロールユニット(I/O control Unit)
- ノード間制御ユニット(Inter-node control unit)
- アドレス制御部(ACU: Address Control Unit)
VUは、6種類(加算×2、乗算×2、除算、論理、ビット列論理、ロード/ストア)のベクトル演算器と72個のベクトルレジスターからなるベクトル演算器セット8個で構成されており、最大102.4GFLOPSの性能を有する。
CPU LSIの仕様は、次の通りである。
- 65nm CMOS テクノロジ
- 11層 銅配線
- 350Mトランジスタ
- 21.04mm×19.84mm
- 1791信号(8960ピン)
- 消費電力240W(最大)
- クロック周波数3.2GHz
マルチノード
最大512ノードで839TFLOPSの超高速演算性能が得られる。
二代目地球シミュレータの場合、160ノードで131TFLOPSの演算性能とした。
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