SSD
読み:エスエスディー
外語:SSD: Solid State Drive
磁気ディスク
の代わりに、
半導体
素子を用いたデータドライブのこと。
目次
概要
特徴
ハードディスクとの差異
Intel
製品
形状
SSDモジュール
概要
記録媒体が磁気ディスクではなく、
フラッシュメモリー
などの半導体メモリーである点を特徴とする。このため、比較的高速である。
シリコンディスク
と呼ばれるものや、
フラッシュドライブ
、
RAMディスク
などの総称として使われている。
近年では、特にフラッシュドライブのことを指すことが多いようである。
フラッシュドライブの場合、近年は
NAND型フラッシュメモリー
が使われており、これは大きく
SLC
と
MLC
に分けられている。
特徴
ハードディスクとの差異
高速な
ハードディスクドライブ
(HDD)と比較した場合、確かにSSDは読み込みが高速だが、シーケンシャルリードでは「非常に高速」というほどの差は出ないようである。
一方、ランダムリードは「非常に高速」である。これは、HDDの場合は
シーク時間
の発生が避けられないためである。なお、書き込みはHDDの方が高速である。
Intel
SSDは従来のハードディスクドライブメーカーが主に製造していたが、ここにIntelも参戦した。
Intelはパーソナルコンピューター用のプロセッサーメーカーであり、更にパーソナルコンピューターの各種仕様策定のリーダーである。
ムーアの法則
に則って性能を伸ばし続けるIntelプロセッサーに対し、ディスクドライブの性能向上は遅々としており差は開く一方であった。
Intelはこれが不満だったようで、SSDへの参入はドライブに起因するボトルネックの解消にあるものと思われる。
製品
形状
近年、SSDと銘打って市販されている製品は、従来のハードディスクドライブと同様に2.5インチや1.8インチのケースに入り、従来のハードディスクと同様に
シリアルATA
や
パラレルATA
(Ultra ATA/66、
ATAPI
)などのインターフェイスで接続される。
ハードディスクドライブ
(HDD)と比較すると、次のような特徴がある。
耐衝撃性に優れる (ヘッド、モーターといった可動部がないため)
低温、高温でも動作可能
読み出しだけならハードディスクドライブより寿命が長い
ディスクのスピンアップ時間は0である (ディスクが回転していないため。よってランダムアクセスが速い)
容量あたりの価格が高い
フラッシュメモリーの場合には原理的に書き込み回数の上限があるため、読み書きの多い用途には向かない。
特にメモリーの同じ部分ばかりの書き込みが多くなると、かなり短時間で使えなくなるため、
ファームウェア
でディスク全体をまんべんなく使うよう制御している。
SSDモジュール
モバイルノートPC等で利用する場合、従来のようなHDD互換形状である必要は必ずしも無い。薄く、小型であることが望まれている。
そこで
東芝
は2010(平成22)年11月、メモリーモジュールの一端にSATA 2.6のインターフェイスを取り付けた製品を「Blade X-gale」として商品化した。
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