SDIO
読み:エスディーアイオウ
外語:SDIO
メモリーカード規格であるSDメモリーカードと同じインターフェイスで、データ入出力(I/O)を可能とする周辺機器規格。
概要
SDIOカードは、携帯電子機器に、低消費電力で高速なデータI/Oを提供することを目的とする。
もちろんSDIOに対応したスロット&機器でしか利用できないが、しかし従来のSDメモリーカードスロットに挿入しても単に無視され、故障など重大な問題が発生しないように設計されている。
特徴
機能
SDIOの機能として、次のものが標榜されている。
- 携帯および固定アプリケーション用のターゲット
- SD物理バスへの変更が最小または不要
- メモリードライバーソフトウェアへの変更を最小限とする
- 専用アプリケーションで拡張物理フォームファクターが利用可能
- プラグアンドプレイ(PnP)のサポート
- 複数I/O、組み合わせI/O、メモリーを含むマルチファンクションのサポート
- 1枚のカードで、7つのI/O機能と一つのメモリーをサポート
- カードからホストへの割り込みを許容
- 動作電圧範囲は2.7〜3.6V (動作電圧は初期化に使用される)
- 標準SDIO機能に関するアプリケーション仕様
- 複数のフォームファクター
種類
SDIOカードは、「フルスピードSDIOカード」と「ロースピードSDIOカード」の二種類が定義されている。
フルスピードSDIOカードは0-25MHzのクロック範囲で、SPI、1ビットSD、4ビットSDの各伝送モードをサポートする。フルスピードSDIOカードは最大で100Mビット/秒(10Mバイト/秒)以上のデータ転送速度を持っている。
ロースピードSDIOカードはサブセット仕様で、SPIと1ビットのSD伝送モードを必須とし、4ビットSD伝送モードはオプション扱いとなる。またクロックも0-400kHzの範囲となる。特に高速が求められない機器で、最小限のハードウェアで充分なI/O能力をサポートすることを目的とし、モデム、バーコードリーダー装置、GPS受信機のような機能への対応が想定されている。
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