PalmPilot
読み:パームパイロット
外語:PalmPilot
1997(平成9)年にU.S.Robotics(現3Com)から発売されたPDA。シンプルな構造の小型の手帳サイズで、ペンで操作する。
劇的な小型軽量とシンプルな構成、練られたユーザーインターフェイス、簡単な操作、高速な処理速度と実用充分以上の超長時間駆動、ユーザー作成のアプリケーションを簡単に組み込むことができる内部拡張性、クレードルと呼ばれる充電器に乗せてワンタッチでパソコンとのデータ更新を自動で行なうホットシンク機能、DOS/WindowsのみならずMacintoshともデータ連携が可能など、独自OSながら高い使い勝手とパソコン親和性に優れ、世界中で爆発的にヒットした。2000(平成12)年現在、PDAとして世界一のシェアを誇った。
世界中にユーザーがいるため、ユーザーやメーカーから提供されるソフトやアクセサリーパーツの数は非常に多い。また開発環境も安価に提供されているため、素人プログラマーも星の数ほどいる、機械自体はペン入力が主体だが "本体張り付けシール型キーボード" や "折畳式フルキーボード" などの怪しげかつ強力な周辺機器も多数ある。
ペン入力も普通のPDAとは異なり、通常のアルファベットではなく一筆書きのような独特の "Graffiti" と呼ばれる文字を使う。簡単に書けるので操作性も良く、また文字の認識率も高いという相互にメリットのある仕様だが、最初にまず文字を覚える必要がある。そこでこの文字を練習するソフトが本体に内蔵されているのだが、この文字に慣れた結果、逆に普通の文字が書けなくなるPalmPilotマニアも多いらしい。
IBMからPalm互換機WorkPadが発売されていた(現在は販売終了)るほか、何代もバージョンアップして販売されつづけているマシンである。
例えばPalmPilot Professionalの仕様は、81(W)x120(D)x18(H)mm、160g(電池込み)、Motorola MC68328(DragonBall) 16MHz、内蔵1Mバイトメモリー(メインメモリー兼記録メモリー)、RS-232C、160x160 ELバックライト白黒液晶、単4アルカリ電池×2、電池駆動時間約1〜3ヶ月、となっている。
PalmPilotで動作するLinuxの開発なども行なわれており、μClinuxなどが実際に動いている。
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