PC-8801mkIISRシリーズ
読み:ピースィーはちはちまるいちマークトゥーエスアー-シリーズ
外語:PC-8801mkIISR series

 PC-8800シリーズのうち、PC-8801mkIISR以降に発売された機種の総称。別名 "88mkII(記号)"。
目次

概要
 搭載するCPUにより、大きく二種類に分けられる。
 但し、PC-88VAシリーズμPD9002である。

特徴

88mkII(記号)
 このシリーズが、PC-8801mkIIシリーズと呼ばれないのは、PC-8801mkIIとPC-8801mkIISRは、名前は繋がっていても殆ど別物だからである。
 mkIISR以降は、mkIIとは名ばかりで、実際はmkIIIと呼ぶべきであった。
 しかもこのPC-8801mkIISR、性能は段違いなのに先代のmkIIより安い。mkII無印ユーザーにとって、mkII(記号)の登場は世界が闇に包まれた瞬間だったのであった。

一覧

仕様

V1/V2
 PC-8801mkIISR以降では、互換性のために複数のモードを持っている。

テキストVRAM
 PC-8801mkII(以降、旧mkII)とmkIISR以降の最大の違いは、テキストVRAMにある。
 旧mkIIでは、テキストVRAMはメインメモリー上にあり、VRAMの内容を画面に表示するためにはCPUがCRTCに内容を転送する必要があった。この間、CPUは他の処理ができないため、他のZ80マシンと比較してかなり実行速度が遅かった。
 SR以降ではテキストVRAMをメインメモリーから分離し、CRTC転送時のCPUウェイトを削減した。
 更に、CPUからメインメモリーへのアクセスをノーウェイト(旧mkIIでは1ウェイト)にし、高速化した。

サウンド機能
 サウンドは、当初はBEEPのみだったが、比較的早期からFM音源(OPN)に対応した。
 当時のパソコンはPSGが主流であり、FM音源搭載機種はPC-6001mkIISRやPC-6601SRくらいしかなく、極めて先進的な試みだった。

グラフィック
 グラフィック処理はALUや3プレーン同時書き込み機能が追加されて高速化された。
 アナログRGBにも対応し、専用ディスプレイを使うことで640×200ドットの画面に512色中8色を同時表示できるようになった。

ATARI仕様
 ATARI仕様のMSX用ジョイスティックや、MSX用のマウスなどが使えるようになった。
 この機能は、ゲームなどに威力を発揮することになる。

再検索