PC/AT
読み:ピースィーエイティー
外語:IBM PC/AT: IBM Personal Computer/Advanced Technology
1984(昭和59)年に
IBM
が発売した
パソコン
、IBM 5170のこと。
目次
概要
基本仕様
基板仕様
特徴
互換機
稼働OS
呼称問題
DOS/Vパソコン
Windowsパソコン
概要
パソコンの
デファクトスタンダード
であり、事実上の国際標準のパソコン仕様である。
基本仕様
複数のモデルがあり、
フォームファクター
も、現在で言うところの「AT」と「
Baby-AT
」があった。
型番 ‐ IBM 5170
発売 ‐ 1984(昭和59)年8月14日
CPU
‐ Intel
80286
(6MHzまたは8MHz)
メモリー ‐ 256Kiバイト〜512Kiバイト
FDD ‐ 5.25インチ1.20Miバイト(
2HD
)ドライブ
HDD ‐ 5.25インチST-506インターフェイス 20〜30MB
ビデオ ‐
EGA
640×350・16色
基板仕様
メモリーはモジュール式ではなく、256KiビットDRAMが
基板
に直付けされていた。512Kモデルでは、これが18個付いて総計512Kiバイトのパリティ付きメモリーを構成した。
拡張スロット
は全部で8本あり、うちATバス(後の
ISA
)が6本、XTバスが2本となっている。
特徴
互換機
IBMがAT規格の仕様をオープンにしたことで、各メーカーが互換機を製造するようになった。このような互換機を、IBMの純正に対して「
PC/AT互換機
」という。
仕様公開は、IBM自身の利益を損ねた結果、世界で最も普及するパソコンとなり、結局IBMの利益を潤す皮肉な結果となった。
稼働OS
PC/AT規格マシンは世界の中でも最も多くの種類のOSが動作するパソコンプラットフォームである。代表的なものだけでも、次のようなものがある。
PC DOS
/
MS-DOS
CP/M
(CP/M-86)
Microsoft Windows
OS/2
PC UNIX
FreeBSD
OpenBSD
NetBSD
Linux
1B(
BTRON
)
呼称問題
DOS/Vパソコン
日本では
DOS/V
の開発と共に普及したため、これを「DOS/V機」や「DOS/Vパソコン」と呼ぶ人が大量発生した。
当時はPC-9801やその互換機が日本の標準であったので、それに対する用語として作られたのが始まりである。
しかし、DOS/VはAT規格必須の
ソフトウェア
の名前でしかないので、これは間違いである。
Windowsパソコン
更に、このマシン上で動作する
オペレーティングシステム
(OS)として開発された
Microsoft Windows
が、世界を席巻することになった。
これもAT規格があればこそであり、よって「Windowsパソコン」と呼ぶことも、本来はありえない。しかし、日本ではMacintoshとの対比のため、このような呼称が通用している。
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