Morpheus
読み:モーフュース
外語:Morpheus

 StreamCast Networks(旧MusicCity)が提供する、FastTrackネットワークを利用するP2Pファイル共有ソフトウェアだったソフト。現在はライセンス上のトラブルのため、FastTrackネットワークから締め出されている。
 訴訟などから衰退したNapster/OpenNapに代わる製品として、FastTrackの利用者増加に貢献したが、それも今は昔の話。2002(平成14)年2月26日にFastTrackの非互換のバージョンアップ(1.3→1.5)があり、この時にMorpheusは締め出されてしまった。
 2002(平成14)年6月10日にGnutellaプロトコルを採用したMorpheus 1.9をリリースし、Gnutellaクローンとなった。AIM互換のIM機能なども搭載されている。そして2002(平成14)年8月19日には正式版となるMorpheus 2.0がリリースされた。そして、その後何度かのバージョンアップを繰り返したが、当然にして人気は低落の一途であった。
 Morpheus 4からは、KazaaiMeshGrokster、eDonkey、Overnet、Gnutella、LimeWire、G2など、他のP2Pクライアントのノードに直接接続する機能が搭載された。2004(平成16)年1月15日にベータ版が公開され、StreamCast対Kazaaの戦いは第二ラウンドへと突入することとなった。
 Morpheus 4からは最大の敵Kazaaも含めた主要なネットワークを検索可能とすることで、再び首位に返り咲くことを狙っているとされる。同社CEOのマイケル・ワイス氏によると、P2PネットワークにおけるGoogleを目指す、とのことである。しかし接続先に許可を取っていない点や、新規ユーザーが大量流入した際の問題などが指摘されている。
 商品名Morpheusは、ギリシャ神話の夢の神、モルペウスに由来するものと思われる。

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