MPEG
読み:エムペグ
外語:MPEG: Moving Picture Experts Group
動画および音響の圧縮規格の一つ。元々はISOとIECの合同作業部会の名称で、そのまま規格名として呼ばれている。
目次
概要
特徴
ストリーム
音響領域
MPEG Audio
MPEG-1
MPEG-2
概要
現在
MPEG-1
、
MPEG-2
、
MPEG-4
が規格化されている。
MPEG-1は
Video CD
、MPEG-2は
DVD
や
Blu-ray Disc
、放送、MPEG-4はネットワーク配信や放送などで利用される。
特徴
ストリーム
MPEG-1は単純にストレージメディアのプログラムストリームしか無いが、MPEG-2では、放送などに使うトランスポートストリームと呼ばれるものを持つ。
固定長パケットであるほか、放送に適した形式となっている。
基本的に固定レートである点も大きな違いである。
DVDなどは、そのシーンによりレートを変えられるが、放送用では無い。そのため、単純に放送と蓄積メディアのレートでの画質比較は出来ない。
音響領域
MPEG Audio
MPEGは、映像のほかに音響領域についての規定もあり、
MPEG Audio
と呼ばれている。
大きくMPEG-1 AudioとMPEG-2 Audioがある。
MPEG-4でも音響は扱うが、基本的な技術はMPEG-2と同じである。
MPEG-1
2チャンネル
までの
ステレオ
を扱うものが ISO/IEC 11172-3 として規格化され、MPEG-1オーディオまたは単にMPEGオーディオと呼ばれている。
1から3までのレイヤーが用意されている。
mp1 ‐ MPEG-1 Audio レイヤーI
mp2
‐ MPEG-1 Audio レイヤーII
mp3
‐ MPEG-1 Audio レイヤーIII
中でもmp3は有名で、いまも世界中で広く使われている。
MPEG-2
MPEG-2で採用されたMPEG-2オーディオは、5.1の
マルチチャンネルオーディオ
(
サラウンド
)に対応した。このためトータルで低ビットレートになる工夫がされている。他にも低サンプリングレートの対応などもある。
最大の特徴は、MPEG-2オーディオ信号はMPEG-1オーディオ復号により、そのまま2チャンネル分を取り出す事が可能なことで、つまりMPEG-2 AudioはMPEG-1 Audioの上位互換である。ただし互換性のためにMPEG-2 Audioの圧縮率は悪く、普及しなかった。
互換性が無いかわりに圧縮率を高めた
仕様
として、
AAC
(
MPEG-2 AAC
および
MPEG-4 AAC
)が作られ、これは広く普及した。
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