外部端子付きのICカード、スマートカードを定める国際規格の一つ。
接触型のICカードを定める規格である。
様々な用途が想定されており、様々な規格が定められている。
- ISO/IEC 7816-1:2011 Physical characteristics
- 物理的特性
- ISO/IEC 7816-2:2007 Dimensions and location of the contacts
- 外部端子の寸法と位置
- ISO/IEC 7816-3:2006 Electrical interface and transmission protocols
- 電気的特性と通信プロトコル
- ISO/IEC 7816-4:2005 Organization, security and commands for interchange
- 組織、セキュリティ、交信コマンド
- ISO/IEC 7816-5:2004 Registration of application providers
- アプリケーションプロバイダーの登録
- ISO/IEC 7816-6:2004 Interindustry data elements for interchange
- 交換用の業態間データ要素
- ISO/IEC 7816-7:1999 Interindustry commands for Structured Card Query Language (SCQL)
- 構造化カードクエリー言語(SCQL)用の業態間コマンド
- ISO/IEC 7816-8:2004 Commands for security operations
- セキュリティ操作用コマンド
- ISO/IEC 7816-9:2004 Commands for card management
- カード管理用コマンド
- ISO/IEC 7816-10:1999 Electronic signals and answer to reset for synchronous cards
- 同期式カードの電気的特性とカードからの応答(ATR:Answer To Reset)
- ISO/IEC 7816-11:2004 Personal verification through biometric methods
- 生体認証を用いた個人認証
- ISO/IEC 7816-12:2005 USB electrical interface and operating procedures
- USB物理層と操作手順
- ISO/IEC 7816-13:2007 Commands for application management in a multi-application environment
- マルチアプリケーション環境でのアプリケーション管理用コマンド
- ISO/IEC 7816-15:2004 Cryptographic information application
- 暗号情報アプリケーション
カードの端子や機能を決めているのはISO/IEC 7816-2である。
通常は、2×4の計8ピンとなっている。
端子の所定位置での接触が正常であれば、それ以外の部分のデザインは問われないため、手で触れた時の安全性や、見た目の高級感など様々な理由で、様々なデザインが使われている。
周囲や中央部のデザインが見せ所となるが、中央部はC5と呼ばれるGNDの端子であることが多い。接触時の安全性が考慮されているためと思われる。
端子はカードの左側に付けられるが、そのさらに左上をC1とすると、左側がC1からC4、右側はC5からC8である。
- C1 VCC 回路電圧 (5V/3V/1.8V)
- C2 RST リセット信号
- C3 CLK クロック信号
- C4 RFU 将来利用(Reserved for future use)
- C5 GND グランド
- C6 VPP 書き込み供給電圧
- C7 I/O データ入出力信号
- C8 RFU 将来利用(Reserved for future use)
電源はC1に印加され、ClassAが5V、ClassBが3V、ClassCが1.8Vである。近年の主流は、3Vか1.8Vである。
クロック信号は外部からC3に印加される。クロック周波数は1〜10MHzとなっている。
C4/C8は使われていないことがある。携帯電話機などで使うSIMカードやUIMカードでは、実際に使っておらず6ピンしか端子がない。
- ISO/IEC 7810:2003 ID-1サイズ
- その他
用語の所属
ICカード
関連する用語
接触型ICカード
非接触ICカード