Hi8
読み:ハイエイト
外語:Hi8

 ソニーが提唱した、ビデオテープ及びビデオデッキの標準規格の一つ。
目次

概要
 従来の8mm(スタンダード8ミリと呼ばれる)を上位互換で改良した高画質の規格で、VHSに対するS-VHSに相当する製品となる。
 輝度信号の記録録帯域を5.4MHzから7.7MHz(ホワイトピーク値)に引き上げた。画質の高さから一気に普及し、特にカメラ一体型ではほぼ標準のように使われるようになった。

特徴

テープ
 テープの形状はスタンダード8ミリと同じだが、Hi8専用のものを使う。
 
 VHS/S-VHSの関係と異なり、Hi8用テープをスタンダード8ミリで用いても高画質にはならず、むしろ悪化するので、テープは8mmとHi8で別に用意する必要があった。
 Hi8のテープは特性により次の二種類があった。検出孔で機械的に区別できるようになっていた。
 一般に蒸着(ME)の方が高画質とされたが、傷や埃に弱くドロップアウトが生じやすいという弱点もあった。

Digital8
 後に登場したDigital8と呼ばれる規格で、Hi8テープにDV規格並の画質を記録することも可能だった。
 従来の8mmやHi8デッキでは再生できないが、Digital8デッキではDigital8/Hi8/8mmの全てが再生できる上位互換となっていた。

コンピューター用
 Hi8用テープをコンピューター用のテープとして用いる「D8フォーマット」という規格もあった。
 録画用の通常のテープも利用できたが、よりデータ記録に適するように信頼性を高めた専用のデータカートリッジが用意されていた。

画質
 画質の順位は、次のように評価されることが多い(S=S-VHS、LP=2倍、EP=3倍、SP=標準)。
 (劣) VHS EP < 8mm LP < 8mm SP < VHS SP < Hi8 LP < S EP < Hi8 SP < S SP (優)

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