Hi-MD
読み:ハイ-エムディー
外語:Hi-MD: Hi-Mini Disc

 ミニディスク用の新フォーマット、および新ディジタル録音媒体。従来のMDフォーマットの後継となる。
目次

概要
 ソニーが提唱し、対応機器と媒体は2004(平成16)年7月10日から順次発売が開始された。
 現行規格ミニディスクと同じ、直径64.8mm、厚さ1.2mmの光磁気ディスクを、横72mm×縦68mm×厚さ5mmのカートリッジに入れたものを用いる。
 大きな変更点は音声圧縮で、音声圧縮技術はATRAC3ATRAC3plusを採用し、高音質と長時間録音の両方を狙う。
 また大容量化に伴い、Hi-MDでは無圧縮で録音するリニアPCM録音に対応する。著作権保護技術にはMagicGate(OpenMG)を採用する。

特徴

使い方
 現行のミニディスクの上位互換仕様であり、次の三種類の使い方ができる。

Hi-MDフォーマット
 従来のミニディスクのフォーマットだけを変える使い方である。
 容量が177Mバイト(80分の場合)の現行規格ミニディスクをHi-MD機器でHi-MDフォーマットに初期化すると、約2倍の高密度記録によって305Mバイトの容量となり、最大13時間30分の録音が可能になる(ATRAC3plus/48kbpsの場合)。
 但し、Hi-MDフォーマットしたミニディスクは、従来のミニディスク装置では再生できない。

Hi-MD規格専用ディスク
 1Gバイトの容量があるHi-MD規格専用ディスクを使うと、最大45時間の録音が可能(ATRAC3plus/48kbps時)。
 ファイルシステムにはFATが使われており、音楽のみならず、画像や文書などのデータも記録できる。

録音モード
 録音モードには、二種類がある。
 1GバイトのHi-MDディスクを使うと、Hi-SPモードで約7時間55分、Hi-LPモードで約34時間の音楽を録音できる。
 また無圧縮のリニアPCM/1.4Mbpsなら1時間34分録音可能である。

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