Ethereal
読み:イーサリアル
外語:Ethereal
Ethernetを流れるフレームをモニターするためのツール、プロトコルアナライザーの代表の一つ。
概要
Etherealは、これまでに無数のネットワーク管理者、開発者が、パケットの取得とプロトコル解析のために用いてきた、代表的なソフトウェアである。
しかし、Etherealという名称は、Etherealの作者であり、チーフ開発者のGerald Combsが以前勤めていた米Network Integration Services(NIS)の商標となった。
Etherealの商標の利用について、NISとCombsが合意に至らなかったため、作者たちは新たなプロジェクトを立ち上げた。このため、Etherealは死んだのである。
終焉
CombsらによりEtherealのソースコードツリーから分岐したものが「Wireshark」となり、以降はこちらが主力として開発が進められた。問題は商標だけであり、ソースについては特に問題がなかったためである。
Etherealは、2006(平成18)年4月24日に公開されたEthereal 0.99.0が最後となった。
Wiresharkはこの後継としてWireshark 0.99.1から始まり、2008(平成20)年3月31日にWireshark 1.0.0が公開された。
こうして、作者を失ったEtherealは自然消滅した。
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