液体冷却
読み:えきたいれいきゃく
外語:Liquid cooling
CPUクーラーなど、プロセッサーの冷却方法の一つ。液体によって冷却する方法。略して液冷。
概要
空冷では間に合わなかったり、より効率的または確実に冷却したい場合に用いられる方法である。
冷却に用いる液体の種類によって、様々な冷却方法がある。
特徴
状況
パーソナルコンピューターでは、原則として空冷である。しかし、水冷装置が市販されており、マニアこれを使用している。
スーパーコンピューターでは、初期には水冷、その後は、並列型では個々に空冷したりしていたが、「TSUBAME」では油浸冷却を採用、「京」では再び水冷に戻るなどしており、近年はまた液体冷却が増え始めているらしい。
冷却方法
液体を使ってどのようにして冷却するかによって、二種類がある。
- 水などの熱媒を用いて熱を持ち去る方式 (液体は直接触れない方式)
- 液浸冷却 (液体に直接浸す方式)
液浸冷却
液浸冷却とは、電気絶縁性と熱伝導性を持った液体にプロセッサーボード自体を直接浸し、これをポンプで流動させてマイクロプロセッサーなどから熱を奪い取り、冷却する方式である。
水のような電気伝導性の液体では不可能だが、油、あるいは弗素系不活性液体(たとえば3Mのフロリナートなど)を用いる方法がある。
メーカーによれば、フロリナートは常温でも熱交換が可能で、しかも表面張力が少ないため隅々まで冷却することが出来るとされる。
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