光学式マウス
読み:こうがくしきマウス
外語:optical mouse

 マウスの移動を、光学的に検出、判断するマウスのこと。
目次

概要
 チリやホコリなどに弱く、メンテナンスが欠かせなかった従来のマウスの弱点をカバーすべく開発されたマウスである。
 従来のマウスがボールの回転を見るのに対し、これは光の反射をセンサーで検知することで動作する。
 当初は高価だったが、やがて支那製の安価なものが大量に作られるようになると一気に普及し、従来のボール型マウスを駆逐した。

特徴

主流のもの
 現在主流のものは、底面にLEDを付け、発光の反射をセンサーで秒間数百回〜数千回の頻度でスキャンしDSPで処理することで、微妙な反射率の変化を検知して移動量を求めるという方式である。
 この方式では専用のマウスパッドなどを必要とせず、僅かでも反射率の変化する素材であれば、机の上でも紙の上でも服の上でも何でも動作する(逆に光を反射しないガラス面などでは動作できない)。
 これは1999(平成11)年にMicrosoftがインテリアイという名称で発表し、同社製品で搭載。その後、多くのメーカーで採用された。

過去のもの
 これ以前の古いタイプでは、光を反射する板に光を反射しない細かな線が書かれた専用のマウスパッドを使用し、線を内蔵のセンサーで読み取る事で移動量を検知して動作していた。
 ボールを必要とせず接触部分が無いという利点はあったが、専用マウスパッド以外では動作しないことや、マウスパッドに対してマウスを正しい向きで使わないと変な角度でポインターが移動してしまうなど、扱いが少々デリケートな面があり、業務用以外ではあまり普及しなかった。
 はるか以前、Sun Microsystemsワークステーションに付いていた光学式マウスは、何とマウスパッドが鏡であり、その上でしか使えないものだった。とてもかっこいい存在だったが、いつの頃からか見かけなくなった。

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