スマートメディア
読み:スマートメディア
外語:smartmedia

 メモリーカードの規格の一つ。東芝が提唱したもので、スマートメディアは東芝の商標である。
目次

概要

用途等
 主にデジタルカメラ用メモリーカードとして用いられていた。
 富士フイルムやオリンパスなどの各社のカメラに採用されていたが、現在では既に現役で用いている製品はない。

規格団体
 SSFDCフォーラムという団体を設立して規格管理を行なっていた。

その後
 このメモリーカードは既に過去のものであり、現行品ではない。
 当時、デジカメが主たる用途であったが、SDメモリーカードの登場により寸法で劣勢となり、容量では大容量なコンパクトフラッシュ相手に苦戦した。
 携帯音楽プレイヤー市場でも、著作権保護機能のあるSDメモリーカードやMGメモリースティックなど相手に苦戦した。スマートメディアも「ID付きスマートメディア」を導入したことで採用は増えたが、主流になるには至らなかった。
 このため、東芝もxD-Picture Cardを事実上の後継(但し非互換)とし、東芝は2005(平成17)年3月7日にスマートメディアの生産から一部を除いて撤退すると発表した。

特徴

寸法
 サイズは45mm×37mm×0.76mm。約2g。
 当時流通しているメモリーカードの中では最も薄型だった。

容量
 規格最大で128Miバイトまで利用可能で、2Mi・4Mi・8Mi・16Mi・32Mi・64Mi・128Miバイトの製品がある。

機能
 メモリーカード本体にはフラッシュメモリーチップ一つのみが搭載できる構造で、制御回路などは搭載されていない。
 このため、最も安いコストで製造でき、非常に小型軽量という利点があるが、複数のチップが搭載できないため大容量化が難しく、また使用できるカードのメモリー容量が機器によって限定されたりする欠点もある。

インターフェイス
 メモリーカードのコネクターは19ピンで、特徴的な形状をした接点をカード表面に付けている。
 なお、4Miバイト以下のものは互換性のない5V動作品と3.3V動作品が混在している。カード端の切り欠きが左にあるのが5V用、右にあるのが3.3V用である。8Miバイト以上の製品は全て3.3V動作品である。
 
 
 
 

パソコンとのアクセス性
 専用のアダプターを使うことで、パソコンのFDドライブやPCカードスロットから読み書きを行なう(フラッシュパス)ことができた。
 現在では、USBに接続するカードリーダなども市販されている。

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