Debian
読み:デビーアン
外語:Debian
Debian Projectが開発している、フリーなオペレーティングシステム(OS)。
仕様
- 使用途 ‐ オペレーティングシステム
- カーネル
- 開発者 ‐ Debian Project
- 最新版 ‐ Debian 6.0 "squeeze" (2011(平成23)年2月6日)
- 採用技術
- アップデート ‐ APT
- パッケージ ‐ dpkg
- UI ‐ GNOME、KDE、Xfce、LXDEなど選択可能
- ライセンス ‐ DFSG (GPL系)
概要
Debianは、OSに、様々な統合デスクトップ環境やアプリケーションを加えたものである。
カーネルにLinuxを使っているものが提供されており、Debian GNU/Linuxと呼ばれている。これはLinuxディストリビューションにおいて「Debian系」と呼ばれる一大グループを作っている。Ubuntuも、元々はDebianの派生の一つだった。
このほか、Debian 6.0からはカーネルにFreeBSDを用いたDebian GNU/kFreeBSDが試験的に投入された。
なお、Debianの語源はその創始者Ian Murdockと彼の妻Debraの名前に由来している。
特徴
沿革
日付は、原則として現地時間。
各バージョンにコードネームが付けられているのが特徴。この特徴は、Ubuntuにも継承されている。ただしDebianの場合、開発コードネームがToy Storyのキャラクターという特徴がある。これは、Bruce PerensがDebianリーダーだった時にピクサーに勤務しており、その関係からToy Storyのキャラクター名が使われたらしい。以降、リーダーが変わってもこれが慣例として受け継がれた。
なお、Debianのunstableは "Sid" で、これは隣に住んでいるおもちゃを壊す男の子である。Debian的には、このような悪ガキは永久欠番扱いなのであるらしい。
- 1996(平成8)年6月17日: Debian 1.1 "buzz" (Buzz Lightyearは宇宙飛行士)
- 1996(平成8)年12月12日: Debian 1.2 "rex" (Rexは恐竜)
- 1997(平成9)年6月5日: Debian 1.3 "bo" (Bo Peepは羊飼いの娘)
- 1998(平成10)年7月24日: Debian 2.0 "hamm" (Hammは豚の形の貯金箱)
- 1999(平成11)年3月9日: Debian 2.1 "slink" (Slinky Dogはおもちゃの犬)
- 2000(平成12)年8月15日: Debian 2.2 "potato" (Potatoはミスターポテト)
- 2002(平成14)年7月19日: Debian 3.0 "woody" (Woodyはカウボーイ)
- 2005(平成17)年6月6日: Debian 3.1 "sarge" (Sargeはグリーン・アーミー・メンのリーダー)
- 2007(平成19)年4月8日: Debian 4.0 "etch" (Etch A Sketchはお絵かきボード)
- 2009(平成21)年2月14日: Debian 5.0 "lenny" (lennyはおもちゃの双眼鏡)
- 2011(平成23)年2月6日: Debian 6.0 "squeeze" (Squeezeはエイリアン)
以下は今後の予定。
- 2013(平成25)年頃: Debian 7.0 "wheezy" (Wheezyはペンギン)
リリース
元々、Debianのリリース間隔は長く、概ね2年ごとだった。このため、1年半で出るのか、2年か、あるいは3年掛かるのか分からなかったが、Debian 6.0以降は2年に一度のリリースが決定している。2年ごとの12月に更新は凍結され、その後半年以内に新バージョンがリリースされる。
このリリース間隔は、Debian側がUbuntuのリリースサイクル(4月と10月)に配慮した結果であるらしい。
このポリシーが初摘要されたDebian 6.0は、2010(平成22)年12月にフリーズされ2011(平成23)年2月6日にリリースされた。
カーネル
カーネルはLinuxに限られてはおらず、次のようなものがある。
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