DDR3 SDRAM
読み:ディーディーアースリー-エスディーラム
外語:DDR3 SDRAM: Double DataRate3 SDRAM

 DDR2 SDRAMの後継。
目次

概要
 2003(平成15)年に策定された先代DDR2 SDRAMの後継として、2005(平成17)年に策定された。
 DDR(1)→DDR2と同様、DD2→DDR3も倍速となっている。
 なお、VRAM用の「GDDR3 SDRAM」がATI Technologiesによって開発されたが、DDR3 SDRAMとは全く異なる規格であり、互換性はない。

特徴

技術
 バスクロックをメモリークロックの4倍(DDRで8倍)とし、プリフェッチを8ビットとすることで高速化を行なったもの。
 これにより伝送速度はDDR SDRAMの約4倍、DDR2 SDRAMの約2倍となっている。
 それと同時に動作電圧1.5Vに変更された(DDR SDRAMは2.5〜2.6V、DDR2 SDRAMは1.8V)。
 またメモリーにもエコブームが訪れ、1.35Vや1.25Vなどの低電圧版の低消費電力SDRAMも登場した。1.35VについてはDDR3L SDRAMとしてJEDECで規格化された。
 なお、規格化されていない高速メモリーが続々と登場するのが恒例行事であるが、こういったものは動作電圧1.65Vなど、通常と異なる設定が必要となることがある。

規格
 JEDECで仕様が策定された「DDR3 SDRAM」を利用したDIMMとして提供される。
 内部構造、電圧共に変更されたため、既存のDDR2 SDRAMと互換性はない。
 また、同名で呼ばれるVRAM用の「GDDR3」とは異なる規格であり、互換性はない。
 名称は二通りあり、DDR3-xxxxというのが「メモリーチップ」としての規格、PC3-xxxxxというのが「メモリーモジュール」としての規格である。販売店では両者が併記されていることが多い。

該当するシリーズ
名称クロック周波数転送速度
チップモジュールメモリークロックバスクロック(DDR)
DDR3-800PC3-6400100MHz400MHz(800MHz)6.4GiB/秒
DDR3-1066PC3-8500133MHz533MHz(1066MHz)8.53GiB/秒
DDR3-1333PC3-10600166MHz667MHz(1333MHz)10.7GiB/秒
DDR3-1600PC3-12800200MHz800MHz(1600MHz)12.8GiB/秒
DDR3-1800PC3-14400225MHz900MHz(1800MHz)14.4GiB/秒
DDR3-1866PC3-14900233MHz933MHz(1866MHz)14.9GiB/秒
DDR3-2133PC3-17000266MHz1066MHz(2132MHz)17.0GiB/秒
DDR3-2400PC3-19200300MHz1200MHz(2400MHz)19.2GiB/秒
DDR3-2500PC3-20000312MHz1250MHz(2500MHz)20.0GiB/秒
DDR3-2666PC3-21333333MHz1333MHz(2666MHz)21.3GiB/秒
DDR3-2800PC3-22400350MHz1400MHz(2800MHz)22.4GiB/秒
DDR3-2933PC3-23464366MHz1467MHz(2933MHz)23.5GiB/秒
DDR3-3000PC3-24000375MHz1500MHz(3000MHz)24.0GiB/秒

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