ATX
読み:エイティーエックス
外語:ATX
PC/AT互換機で用いられているフォームファクターの一つ。
概要
旧来のBaby-ATタイプのマザーボードの悪い点を改善したもの。
現在の自作用マザーボードの主流であり、幾つか大きさの異なる仕様もあるが、それらも含めると殆どがATXや関連の仕様となっている。
特徴
由来
旧式のBaby-ATタイプのマザーボードでは、スロットやコネクターの位置、ネジ位置は共通するが、それ以外はメーカーによってまちまちの配置をしていた。
しかもスロットの配置には相当な無理があり、フルサイズのカードを使用するとCPUやメモリースロットにぶつかってしまい、利用できないこともあった。
そこでATXでは、形状は変更するがほぼ同じ面積を維持しながら、電源やコネクター、メモリースロット、CPUなどのレイアウトを規定しなおし、全てのスロットが、CPUやメモリースロットと干渉せずフルサイズのカードが利用できるように改善した。
更に電源ユニットのファンがCPUに向けて送風される配置になっており、CPUの冷却にも気を使った設計になっている。
ちなみに、Baby-ATは8.5インチ(21.59cm)×13インチ(33.02cm)で110.5平方インチ、ATXは12インチ(30.48cm)×9.6インチ(24.38cm)で115.2平方インチである。
サイズ
本来のATXのほか、小型化されたものも含めて、様々なものが規定されている。
基本的には基板の大きさのみが異なるもので、性能自体には大きな差はない。違いとしては、基板を縮めるために拡張スロットの数を減らしていることくらいである。
廃れたものも含めて、ATXの名があるものは、次の通り。
- 標準サイズATX ‐ 12インチ(30.48cm)×9.6インチ(24.38cm)
- Mini-ATX ‐ 11.2インチ(28.45cm)×8.2インチ(20.83cm) (最近は廃れた)
- microATX ‐ 9.6インチ(24.38cm)角 (現在の小型ATXの主流)
- FlexATX ‐ 9.0インチ(22.86cm)×7.5インチ(19.05cm) (主としてキューブケース向け)
- Extended ATX(E-ATX) ‐ 12インチ(30.48cm)×13インチ(33.02cm) (マルチプロセッサーのサーバー向け)
電源装置
ATXの仕様として電源装置も規定されている。
これはATX電源と呼ばれている。
関連
以下は、関連するものや、互換性のある仕様である。
- ITX系マザーボード
- BTX系マザーボード
- DTX系マザーボード
- WTX系マザーボード
- WTX ‐ 16.75インチ(42.55cm)×14インチ(35.56cm)
- NLX
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