32Mバイトの壁 |
辞書:電算用語の基礎知識 技術ディスク・応用編 (TTDISKA) |
読み:さんじゅうにメガバイトのかべ |
外語:32MB wall |
品詞:名詞 |
MS-DOS 3.x環境にある壁。
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概要 |
MS-DOS 3.0では、1パーティションが最大32Mバイトまでという制限があった。これが32Mバイトの壁である。
正確にはメガではなくメビ、つまり「32Miバイトの壁」と呼ぶべきだが、当時はまだMi(メビ)という単位がなく、このように「32Mバイトの壁」と呼ばれていた。
特徴 |
壁の技術的内容 |
MS-DOS 3.0は、セクター番号を16ビットで管理していた。
従って、512バイト/セクター×216セクターまで扱えるため、約33Mバイト(32Miバイト)という制限がある。
壁の突破 |
MS-DOS 3.3から拡張MS-DOSパーティションに対応した。1パーティション最大32Mバイトまでという制限は相変わらずあったが、複数のパーティションを用いれば最大で2Giバイト(FAT16の制限)まで利用できた。
改善はMS-DOS 4.0からで、このときにセクター番号の内部管理情報量が増やされた。MS-DOS 4.0ではSHARE.EXEを組み込む必要があったが、MS-DOS 5.0以降は内部に同等機能が組み込まれ、本格的に大容量ディスクに対応された。
但し、FAT16ではクラスター番号が16ビットまでしか扱えない。理論上、64セクター/クラスターが最大で、この場合はFAT16でも2Giバイトまで扱うことが可能である。但し1クラスターの大きさは32Kiバイト(512バイト/セクターの場合)にもなり、実用的とは言い難い。
リンク |
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