2080年問題
読み:にせんはちじゅうねんもんだい
外語:year 2080 problem
ファイルシステム「FAT」の古い処理系が抱える時限爆弾の一つ。
概要
MS-DOSで採用されたファイルシステムのFATは、年月日を32ビットで管理する。
但しその管理方法は独特で、32ビット中、日付に16ビットを使い、年7ビット、月4ビット、日5ビットとしている。
起点は1980(昭和55)年1月1日であるため、1980+27-1年、すなわち2107年までは理論上対応可能である。つまり、1980年1月1日〜2107年12月31日の範囲の日付に対応する。
だが、古い実装では年を2桁で扱うため、下二桁80〜99が19xx年、00〜79年を20xx年として処理する。ゆえに2079年までしか正常に利用できず、2080年問題を発生させる。
特徴
古いMS-DOSなどに、この問題があることが知られる。現在のWindowsでは問題は改修されていると思われるが、定かではない。いずれにしてもFATでは上述のように2017年までしか使えないので、2108年問題は避けられない。
また、この形式で日付を扱っている実装は多岐にわたり、交通系ICカードでもSuicaをはじめとして多くのカードがこの形式で日付を履歴に記録している。
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