超漢字
読み:ちょうかんじ
外語:cho-kanji
パーソナルメディアの開発した3B(BTRON3)仕様準拠のパソコン用オペレーティングシステム(OS)の商品名で、B-right/V R2以降から採用された。
世界初、世界各国13万文字を扱える、TRON独自のマルチリンガル機能を生かしたOSであると宣伝される。
超漢字の前の世代であるB-right/V Release1はGT明朝(後のGT書体)6万4千字を登載した多漢字OSとしてリリースされる予定だった。しかしGT明朝の完成が間に合わなかったため、本来予定していた多国語機能を省略する形で発売された。
13万文字の多国語機能を搭載したB-right/V R2以降は "超漢字" シリーズとして製品名が変更されたが、ここでもまたGT明朝が間に合わなかった。そこで、8万字の漢字、甲骨文字、西夏文字、水文等を収録した今昔文字鏡を搭載したのである。
だが、今昔文字鏡は文字番号の利用自体がフリーではなかったという問題があり、超漢字3からは今昔文字鏡を破棄し、完成したGT明朝を搭載することになった。
なお、現状のバージョンではまだまだ特殊な言語の処理が絶望的であり、例えばデーヴァナーガリーでは、結合文字が正常に表示処理出来ない、シローレーカー(文字上部の水平線)を正常に繋げて表示することが出来ない等の問題がある。また、アラビア語やヘブライ語などのような右から左へ書く言語も処理できない。
つまり "文字" そのものはコードとして扱えても、それを実用的水準にまで処理する "実装" が無いため、完成域に達するにはまだまだ時間が掛かると思われる。
文字だけを考えれば、超漢字1〜2では今昔文字鏡を搭載、2001(平成13)年2月9日発売の超漢字3では今昔文字鏡を捨て、GT書体フォント66756字を新搭載している。
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