謎のAI半導体メーカー
読み:なぞの-えいあい-はんどうたいめーかー

 日経用語でNVIDIAのこと。2017(平成29)年5月22日、日経ビジネスオンラインの記事で「詳報:トヨタが頼った謎のAI半導体メーカー」としたことが全ての発端である。

問題点
 NVIDIAは時価総額9兆円以上で、10兆円に迫る大企業である。この会社より時価総額が高い日本企業は、この時点ではトヨタ、NTT、NTTドコモ、三菱UFJの4社しかない。
 ところが日経ビジネスオンラインの記事内で、島津翔と称する日経ビジネス記者はトヨタが人工知能(AI)のためにNVIDIAと提携したことについて「序列の崩壊を象徴する提携」「長らく、ゲーム用半導体というニッチ産業のプレーヤーの1社に過ぎなかった」「まさに『知る人ぞ知る』存在だった」などと書いたことから、コンピューター業界を騒然とさせた。
 同時期、売却が取り沙汰される東芝の半導体事業ですら2兆円から3兆円とされ、またかつてソフトバンクがARMを買収した価格も3.3兆円だったにもかかわらず、その2社を足してもまだ足りない規模のNVIDIAは、日経にとっては「謎」に過ぎないとのことである。

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