標準MIDIファイル
読み:ひょうじゅんミディファイル
外語:SMF: Standard MIDI File

 MIDIの演奏データを記録するファイルの世界標準規格。
目次

概要
 Opcode Systems, Inc.により提唱された。
 ただ「MIDI」とは演奏情報そのものを定義する規格であり、演奏情報の記録方式はどのようにでも可能なためMIDI規格に内包するには反対意見が根強く、最終的には1991(平成3)年にMMA(MIDI Manufacturers Association)により規定された。
 これは規格では無く「推奨例(Recommended Practice)」という緩やかな形で標準化されている。

特徴

FORMAT
 FORMAT 0〜2までの3種類があり、主流は0と1。
 MIDIの16chを一纏めにしたトラック、トラックを一纏めにしたソングという構成で成り立っており、次が存在可能となっている。
 Format 2はループシーケンスも扱える等複雑な構成が可能だが、データフォーマットの目的はFormat 0と1でほぼ達成出来るため、Format 2を見かける事は殆どなく、また対応していないソフトウェアも多い。

休符はない
 このフォーマットは「演奏データを記録する」というコンセプトから、休符としての扱いがない。別の手段で同等の機能を充足する。
 また、通常使われるFormat 0とFormat 1には、ループの機能もない。
 これら様々な機能的制約があるため、シーケンサーソフトのデータをそのまま保管するのに適した仕様ではなく、どんなシーケンサーソフトでも大抵は別の専用フォーマットを用意している。

拡張子など
 ファイルの拡張子の規定までは存在しない為、初期には.STD、.SMF、.MFFなどソフトウェアや演奏者によって独自に拡張子を定義していたが、現在では一般的に.MIDが用いられる。
 .MID以外の拡張子が扱えないソフトウェアも存在するため、事実上の標準であるといえる。
 MIMEタイプ名はaudio/midiである。

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