日本語入力FEP
読み:にほんごにゅうりょくエフイーピー
外語:Japanese Input FEP

 日本語文字を入力するために使われたFEPのこと。かな漢字変換システム、日本語入力システムとも。
目次

概要
 主にMS-DOSで使われていたソフトウェアで、アプリケーションと独立してオペレーティングシステム(OS)にドライバーとして常駐し、動作した。
 これにより、英字(ローマ字)またはカナ文字による入力を、辞書と呼ばれる変換テーブルを用いて変換し、日本語化してアプリケーションへの入力として渡す。あらゆるアプリケーションに対して共通した日本語入力機能を付加できる。

特徴

由来
 元々はワードプロセッサーのソフトウェアに搭載されていた漢字入力機能で、これを独立させ汎用的に利用できるようにしたものである。
 初期のものは漢字を1文字ずつ辞書引きで変換する「単漢字変換」が普通だったが、より快適に入力できるよう「文節変換」や「連文節変換」などの一括変換の機能を備えるようになり、入力中の任意の文字編集なども出来るようになっていった。
 連文節変換では日本語文の単語切り分けの精度が変換効率において重要な問題となり、速度重視で単純に頭から検索するだけのものから、切り分けた単語ごとに点数を与えてコスト計算を行なうもの、単語間の意味的な繋がりを辞書に搭載するものなどが現われた。

FEPとIME
 FEPとは前処理を行なう装置の意であり、パソコン側が本来のキー入力の処理を実行する前に、その入力データを横取りして漢字入力処理を追加する所から命名された。また単にFEPと呼ばれることも多いが、この場合は本来のFEPと混乱することもあることから、嫌う向きもある。
 現在はWindowsでの呼称に合わせ、IMEとも呼ばれている。

主なFEP
 PC-9800シリーズでよく使われたFEPに、次のようなものがあった。

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