ローマ字入力 |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機入力装置編 (TCPERII) |
読み:ローマじ-にゅうりょく |
外語:ROMAN type method |
品詞:さ変名詞 |
ローマ字を利用して日本語を入力すること。またその技法そのもの。
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概要 |
現在最も一般的な、コンピューターへの日本語の入力方法である。
初心者向けのパソコン教習などでも、特段の事情がない限り、日本語の入力はローマ字入力が使われている。
また日本語入力システムも、特殊なものを除いては、出荷時設定は一般にローマ字入力である。
特徴 |
利点 |
様々な利点があり、次のような点が好まれ多用されている。
入力速度 |
かな入力(JISかな入力)より遅いというのが半ば常識として通用しているが、かな入力の入力方法などを検証すると、必ずしもかな入力の方が早いとは言えないようである。
打鍵数自体はJISかな入力の方が少なく済むが、JISかな入力はキーが4段に配列されており、シフトキーとの併用なども必要であるために、高速な入力が難しい。
ローマ字入力の考え方を取り入れ、手軽に高速入力ができるAZIKというタイプ法が発明されているほか、ローマ字入力に対抗する勢力として、日本語入力専用のキーボードを併用した親指シフト(NICOLA)などがある。
JIS X 4063 |
かつて、JIS X 4063「仮名漢字変換システムのための英字キー入力から仮名への変換方式」という規格が存在した。
英字キーを使っての入力を規定するというものだが、実際にはローマ字入力の規格であった。しかもそのローマ字の規格は独特で、日本での標準とされる「訓令式」とも異なる。訓令式のローマ字については「ISO 3602:1989 -- Documentation -- Romanization of Japanese (kana script)」という国際標準が作られているが、JIS X 4063はISO 3602に準拠していなかった。
例えば「ん」は「nn」でなければならない。訓令式(ISO 3602)で天然(てんねん)は「tennen」だが、JIS X 4063に準拠して実装した処理系では「てんえn」になってしまう。
そして、実際にJIS X 4063に準じた実装は皆無であった。実用にならないからである。これに悲観してか、2010(平成22)年1月20日、JIS X 4063は廃止されたのである。
リンク |
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