ランタイムライブラリ
読み:ランタイムライブラリ
外語:RTL: Runtime library
プログラムの処理系が暗黙的に読み込み使用するライブラリのこと。プログラムの実行に必要な「部品」、とも呼ばれる。
概要
プログラムコードと、標準ライブラリやオペレーティングシステム(OS)の提供するAPIとの橋渡しの機能を持っている。
プログラムから直接ライブラリやOSのAPIを呼び出すのであれば、必ずしも必要はないと言うことになるが、プログラミング言語の言語仕様によっては欠くことができないこともある。
ランタイムライブラリは他のライブラリと違い、処理系の一部となっている。そこで、コンパイラーのメーカーによってランタイムライブラリが用意されており、ビルド時に自動的にリンクされる。
特徴
処理系によっては、ランタイムライブラリ無しでもビルドできることがあるが、その場合は当然、ランタイムライブラリで提供されている機能が使用できないなど制限が掛かる。
例えばC++であれば、次のような機能はランタイムライブラリで提供されている。
また、C/C++ではmain関数の呼び出しはランタイムライブラリで実施されている。言語仕様上、main関数には決まった引数が渡されるが、この準備はランタイムライブラリ内にあるスタートアップルーチンと呼ばれる処理で実施し、その後でmain関数を呼び出している。
ランタイムライブラリを使用しない場合、このスタートアップルーチンは自前で用意する必要がある。
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