概要
この電子計算機は、主記憶装置(メモリー)上に格納された命令(プログラム)を順次呼び出して、一つずつ実行(逐次処理)する方式であり、チューリングマシンの原理に準じて設計されている。
この方式の発案はENIACおよびEDVACの設計者であるジョン・モークリー(John William Mauchly)とプレス・エッカート(John Adam Presper Eckert Jr.)で、フォン・ノイマンではないことが現在では知られている。
しかしこの発想は後からEDVAC開発に参加したジョン・フォン・ノイマンの単名で "First Draft of a Report on the EDVAC"(EDVACに関する報告書の第一草稿)とする文献が公開され広く伝えられた。これは著名な数学者の名前を使って名を揚げたい、EDVACを開発していたペンシルベニア大学側の思惑だったとされるが、このせいでモークリーとエッカートは反発し、プロジェクトから離脱している。
結果として、功績をノイマンが一人で奪う形となったことが原因となりモークリーとエッカートはEDVAC開発プロジェクトから離脱、このためEDVAC開発は大幅な遅延を余儀なくされ、世界初の実用的な「ノイマン型」コンピューターの完成はこの草稿に刺激され後から開発されたEDSACに奪われることとなった。 特徴 アーキテクチャー
ノイマン型(プログラム内蔵方式)アーキテクチャーには、次のような特徴がある。