スティッキービット
読み:スティッキービット
外語:sticky bit

 UNIXにおけるファイル/ディレクトリが持つ属性(パーミッション)の一つ。
目次

概要
 chmodでは4桁の数値を用いて指定され、最上位の数値のビット0が立っていた場合(つまり1)に、この機能が有効となる。

特徴

用法
 通常はプログラムの実行が終了すると、そのプログラムが使っていたメモリーは開放される。
 このビットを立てておいたプログラムはメモリーを開放しないので、ccのように何度も連続して実行するプログラムには便利。但し、現在のUNIXはメモリー管理が良くなっているので、実際には意味を持たない(例えばFreeBSDでは無視される)。

ディレクトリ
 ファイルに対しては無視される時代になってもなお、ディレクトリに対しては使われている。
 例えば、ディレクトリのパーミッションが「666」の場合、そこに誰かがファイルを作成しても別の誰かが消すことが出来る。
 更にこのビットを立てておくと、誰でもファイルの読み書き許可があり、かつ誰でもそのディレクトリにファイルを作ることができるが、そのファイルを消したり名前を替えたりパーミッションを変えたり出来るのはその持ち主(と管理者)だけ、ということが実現出来る。

表示
 lsの表示では、他人の実行権の「x」が「t」と表示される。
drwxrwxrwt   3 root     wheel        1024 Jun 26 05:17 tmp/

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