シェル変数 |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機OS機能編 (TCOS) |
読み:シェルへんすう |
外語:shell variable |
品詞:名詞 |
(主としてUNIX用の)シェルが持っている、情報共有の機構の一つ。
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概要 |
現在実行中のシェルだけが持っている変数である。
これに対して環境変数というものもあり、これは新たなシェルを起動したり、コマンドを実行したりした場合(シェルから起動されるプロセス(子プロセス))にも継承される。
シェル変数と環境変数の最大の違いは、その有効範囲である。
現在、UNIXで主流のシェルには、大きくsh/bashなどBシェル系と、csh/tcshなどCシェル系とがあるが、両者で仕様が大きく異なっている。
特徴 |
概念 |
Bシェル系の場合、シェル変数と環境変数は殆ど一体化しており、シェル変数をエクスポート(外部公開)したものが環境変数となる。
一方、Cシェル系ではシェル変数と環境変数は全く異なるものとして扱っており、変数の設定や削除のコマンドも別に用意されている。
設定方法 |
関数などを用いたシェル変数の取得や設定は不可能である。
そもそも、シェル変数のスコープ範囲はそのシェルプロセス内のみであり、環境変数と違って子プロセスにはコピーされない。
従って、シェル変数を参照できるのはシェルと、シェルの内部コマンドのみであり、それ以外のあらゆるプログラムからはシェル変数を参照することが出来ないからである。
コマンドラインからの操作方法は以下のとおり。変数名はVERであるものとする。
リンク |
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