UBVシステム
読み:ユービーヴィーシステム
外語:UBV system
現在最も良く使われている測光システムの一つ。
概要
1950(昭和25)年頃に使われ始めた、U等級(紫外)、B等級(青)、V等級(実視)の3色で天体の明るさを測定する方法。三色測光とも。
現在は拡張され、R等級(赤)、I等級(赤外)などが追加されており、これはCCD測光などで用いられている。
特徴
原点
V等級は昔からの由緒正しい実視等級と同じになるよう規定されている。そしてスペクトルA0V型の星の平均でU=B=Vとなるように、UとBの原点が規定されている。
基準となったA0V型の星は、次の6星である。
- こと座α星ベガ
- おおぐま座γ星フェクダ
- おとめ座109番星
- かんむり座α星アルフェッカ
- へびつかい座γ星ムリフェン
- HR 3314
中心波長
それぞれ、次のようになっている。
- U等級(中心波長360nm、波長幅70nm)
- B等級(中心波長440nm、波長幅100nm)
- V等級(中心波長550nm、波長幅100nm)
- R等級(中心波長650nm、波長幅120nm)
- I等級(中心波長800nm、波長幅140nm)
また、次も使われる。
- J等級(中心波長1250nm、波長幅200nm)
- H等級(中心波長1650nm、波長幅300nm)
- K等級(中心波長2200nm、波長幅400nm)
- L等級(中心波長3550nm、波長幅570nm)
- M等級(中心波長4770nm、波長幅450nm)
なお、スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)ではUBVシステムやその派生ではなく独自の方法によっており、ugrizの5種類の等級で表現する。
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