スローン・デジタル・スカイ・サーベイ
読み:すろーん-でじたる-すかい-さーべい
外語:SDSS: Sloan Digital Sky Survey

 日米独による3次元宇宙地図を作る国際プロジェクト。略してSDSS。
目次

概要
 全天の1/4の範囲で1億個以上の天体の位置と明るさを測定する。また、銀河やクエーサーなどは分光観測を実施し、赤方偏移量を測定する。
 プロジェクト名は、公益性の高い活動に資金援助するアルフレッド・P・スローン財団から多額の資金援助があったことにちなんで命名された。

特徴

望遠鏡
 SDSSの望遠鏡が設置されているアパッチポイント天文台は、アメリカの天体物理学研究機構(ARC)によって運営されている。
 これはカセグレン式望遠鏡の一種だが、SDSSの望遠鏡は広視野に渡り高画質が求められたため、光学系に二枚の反射鏡、結像系に二枚の補正レンズが使われており、特殊かつ斬新なメカニズムになっている。
 また普通の望遠鏡は格納庫の中に収められるものだが、日中の熱が格納庫内に籠り陽炎(乱流)が発生することを嫌ったため、SDSSの望遠鏡は観測時にはむき出しになる。

宇宙年齢
 一つの観測結果として、銀河約20万個の分布構造を分析し、2003(平成15)年10月30日までに算出した宇宙年齢は約141億歳であった。

天体の明るさの指標
 SDSSでは天体の明るさを表わすのにUBVシステムではなく独自の方法を用いており、ugrizの5種類の等級で表現する。
 それぞれ次の通りである。

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