SRAM
読み:エスラム
外語:SRAM: Static Random Access Memory

 フリップフロップ回路で構成されたメモリーで、電源を切るまで内容を保持し続けることができる。高価、高速、高電力、小容量を特徴とする。
目次

概要
 具体的には、二つ論理回路の一方の出力をもう一方の入力に返還させるRSFFとよばれるフリップフロップ回路を構成しており、一旦入力をかければ一方が他方をドライブし続け、一定の状態を保持し続ける。
 DRAMと違い時間の経過で内容が消えたりしないため、再書き込み(リフレッシュ)処理が不要でDRAMよりも高速な処理が行なえるほか、特別なメモリーコントローラーも不要なため、組み込み用CPUなどシンプルなCPUでも利用できる利点がある。

特徴

利点と欠点
 1セルあたり4〜8個のトランジスタを使用するために、高集積化が困難で大容量メモリーとしては不向きであり、また低価格化も難しい。
 しかし高速であるためCPUのキャッシュメモリーとしては主流である。

内容保持
 SRAMは、それ自体は揮発性メモリーであるが、電池などの電源があれば機器自体の電源が切られたあとも情報を保持しつづけることが可能で、いわゆるバッテリーバックアップ用途にも利用できる。
 古くはゲームソフトなどでも利用されたが、データが消えやすいという難点もあった。現在は、ゲーム機では不揮発メモリーのフラッシュメモリーに置き換わって、バッテリーバックアップは衰退した。

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